歯みがき粉、100種類から選べますか? 乱立する選択肢、誰のため?
日経ビジネスオンライン
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ゲーム理論で考えた場合の一つの帰結。消費者にとってそれほど差別化されていなければ、種類を増やした方が購入される確率が高まります。当然、1社が種類を増やしたら、ライバルも種類を増やさないとシェアが低下する。最終的には、ギリギリのところまで種類を増やした段階で均衡に達します。それが100種類ということでしょう。なので、答えはメーカーのため。
選択肢が多すぎると、消費者はかえって選べなくなると言います。アイエンガーのジャムの法則ですね(選択の科学:https://www.amazon.co.jp/選択の科学-コロンビア大学ビジネススクール特別講義-文春文庫-シーナ-アイエンガー/dp/4167901552)。試食できるジャムを20以上にすると、かえって買う人は減ってしまうので、5〜9くらいの選択肢が丁度良いとか。
ちなみにアメリカのスーパーには、平均すると40種類のピーナッツバターが並んでいるそうです。歯磨き粉とは真逆(?)の立ち位置の商品ですが、それはそれで壮観ですね。「選べるか」という観点だけでなく、「儲かるか」という観点でも見たい。種類が多い=広告宣伝費も分散するし、製造・在庫コストもかかる。ブランドを絞り込んで利益を上げること、分散したニーズをとるなら差別化して利益がでる値付けをできる特徴ある商品だけに絞りこむといったことの徹底化は進んでほしい。
新商品で下がった価格を戻すなどもあるが、新商品礼賛も認知のための累積的なブランドコストなどを考えると、行き過ぎはよくない。