完全失業率、6月は再び3%割れ 有効求人倍率は43年4カ月ぶり高水準
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非労働力人口が前月から4万人減る一方で、就業者数が同12万人増える中で失業者数が同16万人減ってますので、表面上は雇用環境は改善といえるでしょう。しかし、非自発的な離職者をみると、今年3月の46万人を底に増加基調にあり、今月も51万人となってます。マクロ経済学上の概念では、非自発的失業が存在しない状態が完全雇用ですので、完全雇用の状況からは遠のいていると見ることもできるでしょう。
正社員1倍超えが取り沙汰されるのでしょうが、現状、世の流れは「正社員が採れないので、正社員1名がやっていた仕事を非正規3名で賄う」といったイメージ(あくまでイメージ)になりつつあるように思います。これは企業の労務コストという面では嵩んでいく方向かと察しますので、労働需給逼迫の功罪のうち、「罪」の部分の分析が今後ますます注目されてくると思います。
※別Pickからの転記。正社員の有効求人倍率がいよいよ1倍超え。おそらくバブル期以来のことでしょう。特定の業種に偏るのではなく、多くの業種に人手不足感が広がってきたことも明るい材料。これから徐々に賃金上昇圧力が高まると思います。企業にとっては新たな頭痛の種ですが、従業員・消費者にとっては喜ばしい環境変化です。