真の富裕層とプチお金持ち:消費行動の決定的な「違い」
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お金があるから、消費を増やすのです。米国や韓国では、収入が増えたので消費を増やしました。中国も同じです。日本で消費が増えないのは、収入が増えないからです。どんなに上昇志向があっても、先立つものがなければ消費はできません。
数年ほど前に調べましたが、中国の富裕層が、日本やヨーロッパのような成熟した社会の国と違うのは、
●中国
・富裕層の80%が44歳以下 不動産と貿易が主体
・中間層のボリュームが少ない
●日本
・富裕層の19%しか44歳以下がいない
・中間層が多い
日本は、高齢者がお金を持っていて、しかも、高齢者がお金を使わずに溜め込んでいる。
中国は、若者や中年がお金を持っていて、頑張った分だけもっと良い生活がしたい!と、お金を消費する。
そして、僕が、中国に10年住んでいながら、この1,2年で圧倒的な変化があったと感じているのは、中間層の激増です。
実は、数年前に細かく調べたときも同様の事が書かれていました。
中国に10年住んでいますが、中国で日本商品の人気が出ているのは、この2年程度の話です。
それまでは、日本商品が一般に広く人気がでているといった程でもなく、欧米ブランドの方が良く売れていました。
それが、この2年でなぜ、一気に日本商品の人気が爆発的に出ているのか?
中国の中間層が増えたからです。
日本の商品は、世界的に見て超一流品でしょうか?
品質はそうかもしれませんが、富裕層が買うような一流ブランドではありません。
日本の商品は、「安くて良いモノ」ですよね。
それを買うのは、誰か?
中間層です。
(中国における低所得者層が買うには、高い)
日本の商品のターゲットになる「中間層」が激増したことで、日本商品への人気が爆発的に増えたと思います。
●中国の富裕層ってどうなんだ? 本当に沢山いるの? 中間層は?
http://sugarmonkey.hatenablog.com/entry/2012/03/09/015039若者の「上昇志向」が限界消費性向の説明変数の一つとなっているのではという点が論旨の一つ。
その通りだと思います。ただ、それ以上に「不確実性」に対する人々の意識も常に大きな影響を与えるということがあります。
もちろん、上昇志向と不確実性の多重共線性は否定できませんが。