アベマTV、企画ヒット連発 亀田興毅氏・藤井四段…
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将棋の藤井四段についての企画は、日本将棋連盟が藤井さんの将来価値を低く見積もり過ぎて自分たちで稼ぐ機会を失い、それをアベマTVが上手く拾ったという印象です。非公式戦で羽生さんと対局させれば観戦したいファンが多くいるだろうってことは誰にでも予想できたので、そんなことは許可せずに、いずれ公式の棋戦で羽生対藤井戦が実現したときにそれをタイトル戦並みに宣伝して、テレビ放送権を高く売って、全国での解説イベントも盛り上げて、そこでグッズもたくさん売って……という作戦を考えるべきだったのでしょう。
過去に将棋のAIソフトの基礎となった「ボナンザ」が登場して遊び半分で指してみたプロ棋士が負けるという現象が話題になりかけたときには、当時の米長邦雄将棋連盟会長が「これは将来将棋連盟に高い価値をもたらすだろうからオレが許可するまでどのプロ棋士もボナンザと対局することを禁止する」と言い、結果としてプロ棋士とAIとの対局が大きなイベントへと育ちました。米長さんは女流棋士をイジメたりして問題も多い会長でしたけど、せっかく彗星のごとく現れた藤井さんという大スターがもたらしてくれたチャンスを今ひとつ活かし切れていない将棋連盟の現状を見ると米長会長を懐かしく思い出します。なんてグチを言っても、藤井さんを活用して将棋人気を高めてくれているアベマTVには感謝しています。ただ、最初の羽生対藤井戦はできれば公式戦、理想を言えばタイトル戦で観たかったと思つているファンの声を代弁したつもりです。あと、藤井さんと誰かを企画で対局させるなら、個人的には、今すぐには名人挑戦者になれない藤井さんが将来名人位に就けるかどうかを見るために、永世名人資格を持っている中原さんや谷川さんとの対局を見せてもらいたいと申し上げておきます。