【冨山和彦・1.5万字】アマゾンは、現代版の「松下幸之助」の実践だ
コメント
注目のコメント
パナソニックの社外取締役を務める冨山和彦さんの、超ロングインタビュー記事。100年企業がこれからどうやって勝ち残るのか、その技術、人材、考えた方について、約束の1時間インタビューを30分ほどオーバーして語り尽くしてもらいました。ストップをかけずに見守ってくださった、経営共創基盤の英さんにも感謝です。
今回のインタビューで、NewsPicks編集部として初めてトライしたパナソニック特集はいったん終わります。
ここでもっとスポットを当てたかった人々がたくさんいました。また取材にあたっては、パナソニック社員やピッカーの方で、個人的にアドバイスをくださった方が多数いたことに感謝します(無論、コンタクトした途端にいなくなった人もいましたが笑)
思えばパナソニックは、伝統的な新聞や経済誌ががっつり取材先としておさえている企業でした。とりわけ大阪にある大企業として、「新聞中心」「大阪中心」という考え方がとても強かった。それがNewsPicksのような新しいオンラインメディアの取材を、正面から受けてくれたことは、社内の雰囲気もかわっているのではないでしょうか。尽力してくれた広報担当のみなさまにも感謝です。
そして自分が書いた記事の答え合わせを、数年後にしたいと思います。
表題で思い出しましたが、Amazon Goとパナソニック&ローソンの無人化店舗の違いに、いろいろなヒントがあるように思います。ある分析によると、後者のコストは数倍でした。理由は「ソフトが弱く、よく知っているハードに頼るから」です。
ただ、大上段に「ソフトウェア戦略」などと振りかざすのは逆効果だと思います。「経営経理」に代表されるように官僚機構がとても強い会社だからです。難しいことをやりだすと、この機構が動き出して内向きに仕事が増えます。
津賀社長が就任時に「パナソニックは中小企業の集まり」と言っていましたが、この捉え方がこの会社の強みを発揮できるように思います。
ですので、「ハードとソフトの融合」という官僚機構やコンサルが喜ぶことではなく、各BUの長が自由に走れるとよいですね。ハードでも、Cerevoのような面白い事業体もあるわけですし。
Cerevoの岩佐さんと話したときに、「ハードの視点からは、SXSWってつまんないんですよね」と聞いて、なるほどそうだよな、と思いました。パナソニックは今年「社を挙げて」SXSWに参加して注目されましたが、あまり求心力が働きすぎると、各BUの速度がおちるリスクがあります。
BUが強いという前提で、コンパクトで強いグローバル営業があるといいですね。小売のイノベーションが起こるのは、例えば、これからだと、流通の外資規制が緩和されるインドなんかが面白いのでしょうし。大変読み応えのある内容。
マネージメントを担っていく人材、カンパニー長予備軍に「修羅場な部署におけるタフアサインメント」を課す。
「新興国で、ハイパーインフレと政情不安でぐっちゃぐっちゃになり、労働争議なんかも起きている現地子会社なんて最高ですね(笑)。」
これは経営者候補だけではなく、学齢のまだ低い子どもにも適用出来る要素を包含してますね。「可愛い子には旅をさせよ」
不安要素のあるところに、学びはあります。