なぜ社会貢献する企業は競争力があるのか
コメント
注目のコメント
CSV経営(企業が経済と社会価値の2つを満たそうとする経営)において、世界的に有名な企業が、ネスレとユニリーバです。
ユニリーバはP&Gと異なり、アジア・アフリカ・東欧といった新興国が売上の57%を占めています。石鹸や洗剤を通じて地域の衛生環境を引き上げる社会貢献プログラムを徹底的に実践することで、地域貢献と利益確保を果たしています。
日本国内でも、ビールメーカーではキリンがCSVを重視していて、地域活性化とシェア拡大を目指しています。今後、日本国内の子どもの貧困を解決することを徹底して目指し、また結果としてシェア拡大を果たす企業も現れてほしいと思います。社会貢献をうたうだけでは意味がない。
社会的価値の追求を競争力に変える(ブランド価値向上や市場拡大)という発想が大切なのだと改めて感じます。
(社会貢献を競争力に変えている他の例)
①キーパートナーとしてNGO・NPOとタッグを組む(自社内に非営利セクターをつくる)
サラヤは、ボルネオ保全トラストとパートナーシップを組み、社会的価値とブランド価値向上を両立している。
http://www.env.go.jp/nature/shinrin/fpp/partnership/partnership_case/saraya.html
②貧困層に対してサービス提供をすることで新しい市場を見出す
マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象にした無担保融資を行うグラミン銀行が有名な事例ですね。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20080924/171523/
とにかく、今までの常識に捉われない発想でビジネスモデルを考えること。
これにつきるのかなと思います。以下の言葉が印象的です。
「60年前、民間企業の平均寿命は67年でしたが、現在はわずか17年です。これには多くの理由が考えられますが、私は企業が社会への責任を果たさなかったために、社会に受け入れられなくなってきているのだと考えています」