父・田中角栄が娘に送った人生最高のスピーチ
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スピーチとして素晴らしいが、角さんが、話す前にどのくらい内容を考えていたのかが興味深い。
早逝した息子さんの話からスタートする出だしは、座りながら考えていたように思える。「(真紀子さんの)判断力…」「家事を求めても困る…」辺りまでも、事前に想定できそうな内容だ。その次の、「口が達者」、「殴っていい」…の下りは、喋りながら思いついたような感じに読める。そして最後に絶句して、涙して、名スピーチになった訳だ。
全体を改めて振り返って推測するに、角さんは、要は、娘について話しているうちに、自分はいずれ涙モードになり、聴衆の感動を呼ぶにちがいないと分かっていて、いくつか話題を繋ぎながら、自分の感動の高まりを(半ば予定通りに)表現したように思える。自分の話のアドリブに自信が無いと出来ない試みだが、もちろん、百戦錬磨の演説の名手に不安は無かっただろう。あとは、自分で自分の話に感動して、涙すればいい…。感情の方向性さえ決めておくと、案外その場で内容は湧いてくるものではある。それで良いスピーチになったのだから、見事だ。
田中角栄さんは、自分の素直な感情の表現こそが、他人の感情を動かすことをよく知っていて、且つ実践できた人だった。「言語的反射神経の鈍い見栄っ張り」(特定の政治家を指している訳ではありませんよ)には、真似が出来ない。どこにでもいるお父さんの愛情ある言葉に大変感動しました。
【ところが次の瞬間、「お転婆娘が今日から私の手を離れると思うと、こんなうれしいことはあ・り・ま・せ・ん……」と言って父はこともあろうに絶句したのである】
父親と娘は人生の中で母親ほど言葉の回数は多くありませんが、
人生の節目節目に重く深い愛情溢れる言葉を投げ掛けてくれます。
私は結婚生活で1度だけ父に、
夫と離婚したいと打ち明けたことがあります。
その時に父が言った言葉、
【お前が勝手に選んで勝手に結婚した、
1度も私は反対をしていない。
お前の責任はお前が取りなさい】
突き放した父は苦しかったと思います。
しかしその言葉が今の自分を支えています。
父親からの深い愛情に感謝し続ける日々です(^^)