脱ファストフード狙うマクドナルド、一部市場で高級バーガー発売
コメント
注目のコメント
日本でこの手の(マクドナルドなりの)高級バーガーが発売されるかどうかは分からないが、日本ではせっかく業績が良くなって来たので、幾つかの企業においてしばしば見られる"差別化ポジションの自己喪失"(造語)には陥らないで欲しい。
典型的な事象は、消費者が期待するイメージ、役割と乖離する価値を追求し始めること。
そして設備やオペレーションなどを含めた既存の競争優位性確立の土台となっているビジネスモデルと相反するモデルを同居させようとすること。
マクドナルドにおいては、例えば1,500円程度の中途半端な高級バーガーを、既存のパテや肉の調理設備を使わずに作ること。
マクドナルドに高級は期待していないし、1,000円超のバーガーという市場を見ても、オーナーがこだわって作っている個人店のハンバーガーには敵わない。
マクドナルドの中でも割とアッパーな価格のバーガーを食べれば分かるが、いくらマクドナルドの中では高い部類に入っていても、既存の調理設備を使ったハンバーガーはやはり"マクドナルドなり"の味になる。
仮に高級バーガーだけはその設備を使わずに作ったとしても、それはマクドナルドの優位性である「早い・安い・うまい」という価値を捨てる愚行につながってしまう。
下手に、購入単価を上げたいという甘い誘惑に駆られて価格面で上方向に押し上げてポジションを見失うような打ち手は打たず、現在日本のマクドナルドが実践しているように消費者が求めるフレーバー、素材のレパートリーを(裏メニューなどの話題性をもって)広げていく横の広がりを徹底していく形の方が消費者視点で"スジが良い"と言えるだろう。嗜好の多様化に応える為と、高級ハンバーガー店の需要を少しでも奪う目的があると思います。基本はファストであって、高級路線への転換ではないでしょう。
高級バーガー店の品質はマクドナルドより良い可能性はありますが、栄養成分的には偏りがちで、高いお金を払って食べる高級なジャンクフードとも言えます。マクドナルドが品質面で良いアピールを出来れば、高級バーガー店にとっては脅威となるかもしれません。
ファストフードの看板を掲げたまま、単価の高い、高級路線のバーガーを売るには、店内設備の質も求められると思う。取捨選択する所もありそうだけど、何か考えている事はあるのかな。