アジア投資銀、最高格付け=債券発行で資金調達へ
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注目のコメント
6月17日付の記事とコメントも読み返すと興味深いです。
https://newspicks.com/news/2313373
金立群総裁AIIB総裁の発言の通り、まずはムーディーズからトリプルAが付与されました。残りはS&Pとフィッチがどうか(フィッチよりもS&Pが重要)。
ADBは主要3社からトリプルAを付与。
https://www.adb.org/ja/site/investors/credit-fundamentals
ADBとAIIBは実績の蓄積の違いもありますが、今後、AIIBの案件がどう動くのか、プロジェクトに実際にどのぐらいの国や企業が参加していくか、非常に興味深い展開。
AIIBホームページでのアナウンス。
https://www.aiib.org/en/news-events/news/2017/20170629_001.html
ホームページで結構情報が開示されています。前に意外としっかりと情報を出しているなと思いましたが、更に情報量が増えていました。
きちんと学ばないと、イメージだけで不用意なことは、言えないと感じる。資料の読み込み、AIIB関係者や有識者と議論を深めたい。
2年前のNewsPicks記事。
「日本は若葉マークのAIIBを側面誘導できるか」
https://newspicks.com/news/998652
私のコメントもありますが、NewsPicks/ユーザベース入社の3ヶ月ぐらい前のコメントで懐かしい。そこで紹介した下記の、大庭三枝先生の論考も必読と思います。
「中国主導AIIBをめぐる視点:日本は加盟に向けて動くべき」
http://www.nippon.com/ja/currents/d00177/
なお、ADBにはCGIFという興味深いスキームがあります。JBICも関係しているので、もっと知られて良い制度なのですが・・・
分かりやすい説明サイト。
http://memorandum.premierbank.jp/archives/1889
追記:ADBとAIIBはパキスタンで強調融資あり。ADBは今後も案件によってありうるとしている。AIIBの課題は専従スタッフの増強と実績を積むこと。バイアスかけずにフラットに見ていった方がいい。昨日、某関係者から意見を聞いての追記。本稿の最後にある「中国を最大出資国とするAIIBへのトリプルA付与を「整合性がない」(国際金融筋)と受け止める向きもある」というのが自然な受け止め方ではないでしょうか。
こうした動きというのは政治的なもので特段驚くほどのものではないですが、この格付けが整合的でない前提でいえば、いかに最高格付け取得とはいえ実際のファイナンスにおいては早々に行き詰まりを見せる可能性もあるかと思います。
ただ、むしろ警戒すべきはこの格付けを利してうまく滑り出した場合のほうかもしれません。その場合、目先とはならないでしょうが、長期的にいずれかのタイミングで金融危機等の芽となるおそれも十分考えられるかと。もちろん杞憂に終わればそれに越したことはありませんが。