主要国中銀、緩和の巻き戻しを=BIS報告書
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注目のコメント
まだ、原文途中までしか読めておりませんが、時流に乗って「後始末」よりも「予防」に重きを置くBISビューが全面に出ております。しかし、「政策当局は景気見通しが改善する一方でそうした改善が意外なほどにインフレに影響していない状況を好機ととらえ・・・」という部分には私は疑義を覚える部分もあります。インフレとして表出していない景気改善を金融引き締めとして肯定するのはいかがなものか、という視点も片方であっても良いように感じます。後に「やはり引き締めすぎてしまった」となる展開を警戒したい所です。
「仮に巻き戻しの過程で一時的な動揺が生じるとしても、方針を貫き正常化に着手することが好ましい」とありますが、本当に一時的な動揺で済ますことができるのか、また一時的な動揺がどの程度の期間と水準を指すのか、正直なところ誰にもわからないですし、大概過去の局面で中央銀行が拙速な引き締めをやり過ぎてしまった結果、想定以上のダメージを負うことになったというのも往々にしてありますから、現段階で正常化への着手には個人的に懐疑的にならざるを得ません。