ROEの高い会社は「良い会社」なのか?
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注目のコメント
ROEを上げるにはBSの右側を調整すればできるし、単にレバレッジをかければ良い訳でないのはその通りですが、ROA3.6%くらいで、「2倍になったので素晴らしい」という論調は賛同しかねます。
かねてより指摘されているとおり、基本企業のROEの低さの主因は、レバレッジの問題ではなく、本業の稼ぐ力の弱さ。産業構造の違いや労働分配率の違いなどを指摘する論も一理あるので単純な比較はできないが、少なくとも海外企業と戦う会社は利益率を上げていかないと中長期的に負けていくことは明らかと思います「ROEとROAの違い」に関しては、Pickerでもあるらくからちゃさんの下記記事。さらに複雑な財務指標ROICに関する記載もあり、とても勉強になりました。
◆ROEとROAとROICの違い
http://www.yutorism.jp/entry/ROE
ROEを分解して分析する「デュポン・システム」に関しては、加藤さんの下記記事
◆デュポン・システムでソフトバンクのROEを分解
https://newspicks.com/news/1045083
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本記事のタイトルの問いに答えるならば「株主資本コストを上回るROEを維持することは必須条件だが、高ければ高いほど良い会社というわけではない。」という回答が一例になると思いますが、ROEに関してはもう長らく議論されていて、テーマを絞らないとコメントでは到底まとめられませんね。
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(細かいこと)
ROEの分子は当期純利益で確定ですが、ROAの分子はケースバイケース。算出式では「事業利益」などと書かれ、営業利益だったり経常利益だったり、経常利益に受取利息や配当金などを加えたものだったりします。