ポピュリズムはびこる現代こそ、データリテラシーが不可欠だ
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文系の学生が確率統計をきちんと勉強する機会がないことを変えるべきはその通りだと思います。個人的にも、大学院で学んだ動学的マクロ経済学よりも、学部時代に受けた多変量解析演習のほうが社会に出てからの仕事に役立ってます。
本当に良質な内容の連載。ビジネスにおいては、大なり小なり「調査」をすることになる。その際に、目指すべき基本形が提示されている。今回は「データ分析に必要な「肌感覚」のようなものは、データ分析を長く行ってきた人から、実地で鍛えられる部分が大きいと思うのです。」に頷く。
私は、これまで、現場→データ分析という順番で入ったパターンです。現在、現場・現地主義を第一としています。大学で東南アジア地域研究という理論よりも、現場から得られるフィーリングが先にあり、それを理論化できないか、という学問を専攻しました。そして、外務省ではマレーシアに赴任したり、様々な実務で現場を見ることをやってきました。そして、証券会社ではデータ分析の世界。データ分析をすることで、現場の経験をここでより客観化し、個人の経験だけで終わりという次元から共有の次元に持っていくことが出来ました。
ただ、証券・金融業界でのエコノミストやアナリストをみていると、現場主義の方はもちろんいるのですが、数字だけの分析で終わってしまっているリポートも沢山ある。インドネシアに1回も行かなかったり、行っても足・飯付きで綺麗なオフィスを回って「意見交換」でリポートを書くというものも多いです。
私は、このデータ分析と現場で得た肌感覚をどう接合して、客観を旨としながらも、自分自身の経験や各分野で専門的な長期ウォッチャーの意見を参考にして、データで語りきれない部分は合理的な推論を突き詰めていくという手法をとります。あまりに客観化が難しい場合は、いくつかのシナリオを考え、その実現可能性もあわせて提示することを心がけています。タイトル、完全同意、間違いない。フェイクが拡散されがちなのでRTやシェア数が多いからと信じることなかれです。
恣意的なデータを取得したり、解釈することがいかに恥ずかしいことか。ちゃんとRT、シェア数が一定数を超えている一方真実でない情報を含む記事を集めたデータベースと、検索上位にあがらないシステムが必要だと思う。