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単なる“死に金”ではない――預金残高1000兆円をめぐる誤解

NewsPicks編集部
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    株式会社みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト

    これまでラジオ生放送は電話だけの出演はありましたが、スタジオは初体験でした。緊張しましたがサッシャさんのナビゲートもあり、つつがなく終えることができました。次回はもっと落ち着いて出来るようにしたいと思います。

    今回伝えたかったことは、預金1000兆円は確かに「回らぬ経済」の象徴であることは否めないものの、単なる「死に金」ではないということです。2010年以降、欧州債務危機が騒がれる中で、「日本もギリシャのようになる」といった物言いが散見されました。しかし、実際に起きたことは未曾有の金利低下でした。人々が保守的になり、積み増された預金は結局、銀行経由で国債に向かったのです。

    「家計・企業→銀行→政府」で滞留する「鉄壁の資金循環」は低迷する日本経済にとって1つの強みとも考えられます(もっとも、この状態において日本銀行が極めて大きな役割を果たしていることに関しては色々な議論があり得るとは思います。今回は割愛します)。

    なお、銀行の本業は「貸出」であるのに国債ばかり購入しているのは良くないという声も聞きます。これもやや誤解があります。教科書的に言えば、銀行に期待された機能は「貸出」ではなく、「経済における資金過不足の調整」です。

    端的に言えば、「お金が余っている部門」から「お金が足りていない部門」へ資金を仲介する役割です。過去20年を振り返れば、家計や企業が消費・投資を抑制し、政府がこれを補う構図が続いてきたのはご案内の通りです。

    そう考えると、銀行において、家計や企業の預金が蓄積され、政府の消費・投資の原資となる国債への投資が増えたのは当然の成り行きです。低迷する経済における必然とも言える。

    また、銀行がリスクをとってベンチャー投資をという話も見聞きします。しかし、元本が保証された皆様の預金でそのようなハイリスク投資を行うことは適切とは言えないでしょう。この点についてはベンチャーキャピタルなど別の金融仲介機能が存在するわけで、論点が混線しているように見受けられます。

    今回の「預金1000兆円」のニュースを「銀行を中心とした資金循環」という論点に拡げて読んでみると、色々な事実が見えてくるかと思います。巧く伝えられたか自信がありませんが、皆様にとって何らかの「気づき」を提供できたのであれば幸いです。


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    東洋大学 教授

    賢い人は難しいことを優しく転換するのが上手です。

    今回の話題に関してコメントすれば、
    日本の不幸は、金融リテラシーの低い国民性が財政に対する規律付けを緩めてしまっていることです。


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    第一生命経済研究所 首席エコノミスト

    一般人にはわかりにくいISバランス関連の話を分かりやすく説明されていると思います。ちなみに写真を見て、ショーンKさんの番組でよく呼んでいただいたJWAVEのスタジオが懐かしく感じました。


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