日本が「世界で最後にイノベーションが起こる国」に成り下がる日
ITpro
16Picks
コメント
注目のコメント
伝統ある外資系IT企業、インドの日本に進出したてのソフトウェア企業、国内ユーザー企業に勤めた経験から言うと、記事の構造はまだ暫くは変わらない言えます。
売る側の外資系IT企業からすると、日本のマーケットで売るには日本IBMが作ったモデルでしか顧客側が受け入れなくなっていて、数字に追われている営業担当や日本の子会社からするとそのやり方を踏襲しない理由がありません。そこをのんびりした改革していたら自分の首が危ういので、どんな方法でも売ることが目的です。
かたや、購入する側から言うと、そもそも自社にデプロイメントを出来るリソースはいなく、敢えてリスクをとる理由が誰にもないので、ここにもイノベーションは起きません。
完全にダメなスパイラルにはまっています。使い勝手や業務に合わせるこだわりなどのカスタマイズは本来はプラスに評価されても良いはずのもの。
そのIT導入の狙いや利用度が、導入過程で現場の個々の目先の業務改善に置き換えられてしまうため、バリューチェーン全体でのイノベーションが起こりにくいのが導入時視点の課題。
うまくカスタマイズして導入効果も出たとして、メンテナンスとリプレイスが困難になるライフサイクル視点の課題。
ITだけの話ではなくて、この状態を主体的に変えようとしないITがわからない経営者が"人中心でイノベーションを起こす"と強気の発言をする矛盾もある。(それでイノベーション起きるならとっくに起きている)
ただでさえグローバル平準化を狙う巨大IT産業からすると日本は2バイトコードで言語的に不利なことを理解した上でのITドリブンでのイノベーションを狙うべきかと。