【SPEEDA総研】最新決算から高収益業界・企業を探る
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キーエンスの営業利益率はどえらい事になってますよね。製造業で営業利益率が50%超えなんて特別種。
営業がとてつもなく優秀で取引先の生産現場に入り込んで、カスタムメイドの高品質で高価格のFAを売り込めるからだとか、ファブレスで設備投資にかかる減価償却等、原価が極小化されている事だとかが要因と言われていますが、果たしてそれだけで53-54%の利益率ってたたき出せるものなのだろうか。
ネームヴァリューの割に売上高がまだ5,000億円に到達していない事なども、高利益を追求する故に闇雲に高収益化しようとしていない事の証左なのかもしれません。
キーエンスの高利益率に迫った連載が読みたいくらいです。
ネット企業の利益率が高いのは当然と言えば当然ですね。
そもそも原価ってなんなのという世界ですから。主な経費って人件費くらいに収斂されるのではないでしょうか。
その代わり参入障壁が低いから、市場の過酷な奪い合いですぐレッドオーシャン化してしまう。
如何に他社に先んじて、アイデアを具現化させて、プラットフォーム化させられたのかというスピード勝負になる。キーエンス
営業利益率は50%を上回って推移。
代理店を通さずに直販することによる販売力、コンサルティングの付加価値、製品の企画・開発力に強み。従業員一人当たり売上高の高さが同業他社の2~3倍。
→ニーズ収集、コンサルティングによる課題解決、商品開発への反映が一貫しているのでしょう。
じげん
豊富な求人案件データベースとユーザーの行動データベースをもとに、機械学習を活用したマッチングテクノロジーを最大の競争優位。コンバージョン率の高さによって高い手数料を確保。大手メディアとの強固な関係性が参入障壁。
→営業利益増加率と営業利益率、ROEの3指標すべてを25%以上を目指すには、機械学習とディープラーニングの力をさらに活用するのでしょう
レノバ
環境・エネルギー分野の調査・コンサルティング事業経験が豊富であり、開発プロジェクトの統括に強み。また、開発プロジェクトの各プロセスにおいて社内に専門家を有するために、内製化による付加価値の創造と収益性を高めることにつなげている。同社によると、立地条件やFIT(フィードインタリフ:電力の固定価格買取制度)単価の高い開発案件への取り組みも成果
→ FIT買取価格の低下、太陽光発電施設の開発の減少、風力、バイオマス発電等新たな再生可能エネルギーの収益化が鍵ですね。各社とも苦労されているようですし。
事例にあげていただいた、3社とも独自の強みを発揮して、何より他社が真似できない水準で、価値を創出しており、今後も注目ですね。営業利益率は業界構造やビジネスモデルによって大きく差が出る部分です。
業界ごとの数値をみるだけでもおもしろいと思います。
医薬品は非常に高い利益率ですが、開発の成功確率は1/10000ともいわれるくらいですし、ベンチャーであれば数年~10年くらい赤字を覚悟する必要がある。
インターネットメディアはニッチ市場からとりにいく場合が多いので売上規模の上限が出やすく、何より数年で事業環境が変わってしまう。
再生エネルギーは規制によるところが大きいので、企業自身による可変要素が少ない、等々。
本記事では業界内でも収益性の高い企業を取り上げており、それぞれ独自のビジネスモデルが見えて非常に興味深いです。