【スライド解説】アリババ、テンセントを率いる「2人のマー」
コメント
注目のコメント
連載の本編第1回は、アリババとテンセントの創業者に焦点をあてました。アリババのジャック・マーは、ソフトバンクの孫正義会長との関係があるほか、日本語でも書籍が出ており、メディア露出も多いため、比較的情報があります。
しかし、アリババを抜く時価総額に育っているテンセントの創業者ポニー・マーは、決算報告などの機会を除けば、公の場であまり多くを語ることがありません。アマゾン日本版で「テンセント」や「ポニー・マー」と検索をかけても、ヒットする書籍がないほどです。
今回のスライドでは、二人の人物像に加えて、この2大ネット系ジャイアントのコアビジネスの概要を紹介しました(かなり多岐にわたるので主要なものに絞っています)。アリババ=eコマース、テンセント=ゲームという図式から、ビジネスが多様化しています。外国展開については、明後日6/14(水)公開の第3回でもう少し突っ込んだ内容を解説します。
明日6/13(火)公開の第2回は、NewsPicksでも話題に上ることがあるWeChat Payによるキャッシュレス生活がどのようなものか、野嶋記者による実態レポをお届けします。アリババとテンセントの対比をまずは創業者のキャラクターや生い立ちから描いています。この両者の対決は、これはいま中国人が最も固唾を飲んで見守っていることの一つです。決済アプリでは、先行するアリババに、テンセントが追いつこうとしています。それぞれ背景となる業態は違っているので、両者はうまく共存の道を歩むのか、それとも、どちらかがどちらかを倒すまで戦うのか。今後この動きに注目するうえでも、格好の基礎となる情報を川端記者が提供してくれています。この連載、これから川端記者と一緒に担当させてもらいます。
ポニー・マーの言葉「成功は模倣品から来ているが単なるコピーで終わらせるのではなく、それらの重要な部分をローカライズすることが革新を生み出す鍵」。これに急激な売上拡大のエッセンスが凝縮されている気がします。
WeChatの決済システム、特集が楽しみです。