【実態レポート】世界最先端。中国キャッシュレス生活の楽しみ方
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この連載が始まる直前に上海から帰国したけど、現地滞在している間はもっぱらアリペイしか使わなかった。
頻繁に日中間を往復しているにもかかわらず、地域や使用する場面に関係なくあらゆるのところでキャッシュレス化が日進月歩で進んでいるように感じるが、主要な公共交通(地下鉄、バス)は相変わらず専用のプリペイドカードに現金でチャージしなきゃならんのが面倒。そこだけに限って言えば寧ろ日本のSuica(Apple Pay)の方が断然便利だと思う。
注目のコメント
先々週、中国の成都に出張に行ったのだけれども、本当にキャッシュレス。なんなら、ふらっと寄った田舎の市場の露店ですらアリペイとウィーチャットペイに対応していた。
この普及は消費者としての利便性はもちろんだが、お店側にも理由があるそう。電子マネーを登録するにはIDと中国国内での銀行口座が必要となるため、回収の信頼度が現金より高いのだそう。現金だと偽札などの可能性もある。
その他にもシェアリングエコノミーでのシェアリングサイクルやスマホ充電バッテリーなど徹底的に投資されてたのだが、どれもやはり9億人を超える中国国内でのスマホユーザーと、それに紐付く市場ポテンシャルがあってこそ。この記事を担当しました。長年中国に通ってきましたが、ここまで「抜かれた感」を強く感じたことは、このスマホ決済サービスの登場が初めてだったかもしれません。ご存知のように、中国のスマホの普及は、ある種、日本などが歩んだ固定電話の普及→携帯電話の普及というルートをすっ飛ばして、固定電話のないところに社会インフラとしての携帯=スマホが急拡大したことに関係があります。そこにアリババやウイチャットという強力な事業者がそれぞれの強みを生かして優れた決済システムを構築したというところにあります。スイカやエディの電子マネーと一緒じゃないかと言われる向きもあるかもしれませんが、根本的にどこか違っているように思います。
冒頭、「日本に遊びに来た中国人の友人からは『日本ってなんでこんなに現金を使ってるの?』と、半分見下したように言われるようにもなった」とありますが、これはアメリカから帰って来ても感じるところ。大げさでも何でもなく、過去にタイムスリップした感覚に陥ります。何が悲しくてレジ前で財布を開いて小銭をジャラジャラせねばならないのか。
「脱現金化」について「私たち日本人には『受け入れる』以外の選択肢は、ない」なんて悲観的に捉えるのではなく、喜んで受け入れたらいいじゃないですか。
先日、上海を訪れた際にWeChatPayを使ってお金のやり取りを試したり、コンビニでの決済を試したりしてみました。「こうやって俺の個人情報は中国当局に抜かれていくんだな〜」と思いつつも、利用体験は圧倒的に良かったです。これ、ぼんやりしている内に日本人のデータはどんどん吸い上げられていくことになると思いますよ。
もはや周回遅れ感がありますが、日本は一時代前のインフラが整いすぎているがために、もしもそうしたレガシーを維持しようとすれば、どんどん時代に取り残されていくことになるのかもしれません。