「人工知能脅威論」が覆い隠す、本当の問題は何か?ーー日仏の研究者が議論
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いい議論をしておられる。無防備な期待論も悲観論も排して、AI進化の科学的な可能性を空想しながら、倫理や社会について議論を深める。斜に構えて深く論じることが好きなフランスや、独自の近代化経験と宗教観を持つ日本が担うにふさわしいテーマ。
シンギュラリティ仮説によって、少なくとも今のAIがどのように使われているか、歪められています
GAFAによる人工知能の喧伝は、意図的にAIを過剰に信用させ、これから先、人よりも素晴らしくなるので投資してください、という企業論理を強く感じます
Deep Learningはやっとコンピューティングの世界で、大量の外部データを使って処理した特徴点を比較して、与えられたものをかなり正確に認知できるようになったに過ぎません。
仮に判断できるように見えても、認知したものを機会的に決定しているだけで、判断のプロセスは人がソフトウェアで埋め込んだものです、まだまだAIがAIを設計して創り出すような状況ではないです
チェスも碁もですが、人間的な思考や、論理的なプロセスを見て次の手を決めているのではなく、過去のデータから確率的に勝ちやすい手を選んでいるだけです。人の思考をトレースしているわけでなく、AIに人間性がないから、人が勝手に翻弄されてAIが勝っている側面があります。ロボットを使わない権利は残るのか、という問題。とても大切なものだと思います。ロボットを使う権利があるのであれば、ロボットを使わない権利だってあって然るべきです。しかし、世界にAIが浸透していった場合、AIを介していない部分が無くなってしまったとしたら、果たして「使わない権利」はどうなってしまうのか。
また、権利としても人権と呼ばれるものの重要さだって論ずるまでもありません。更にここにロボットの権利も入ってくるでしょう。
倫理が出揃う前に技術が追い越してしまったら、世紀末のような世界になってしまうかもしれませんね。