薬を減らすことは、薬を始めるよりはるかに難しい
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私の外来は対象が子どもですので、親御さんからは「いつまで続けるものですか」という質問をよくされます。
現状、薬をどうやってやめるかを考えずに投薬を開始されていることが多くあるように思います。
私はできるだけ、何の目的で飲むのか、根本治療なのか対象療法なのか、どうなったら減らす・やめるのか、やめない覚悟で飲むのか、といったことを内服開始前に患者さんと一緒に整理します。
もちろん、とにかく薬を開始しないと現状を打破できないこともあるのですが、少しでも目的をはっきりさせることで、内服状況がコントロールできなくなることは減ると思います。診療報酬の制度上、明らかに過剰投薬が目立つ内科系開業医さんは多いと感じています。
但し、やめてはいけない薬もあります。
先日、義母の血液検査結果を見せてもらったら、その検査結果だけで、とある甲状線疾患であることが明らかだったので、聞いてみると、本人は全く認識しておらず、しかし、ちゃんと内服薬は処方されていました。その薬は続ける必要があり、やめてはいけない薬です。
自分の病状、薬の必要性ぐらいは理解しておくこと。そのうえで、やめられる薬は減らすべしです。信頼できるホームドクターを見つけましょう。あちこちの病院に行かずに主治医をきちんと持つ。
薬に対する幻想を捨て、要らないと言われた薬はやめる。
これが大切。
薬が減ると不安だから減らさないでくれという方が多剤内服となる。トラブルになるので無理に減らせない。
風邪などで容易に病院にかかるお国柄なので、薬に依存する気持ちが強い人が多い。
記事に書かれてるような、高血圧や糖尿病、コレステロールなどに対する治療は予防医療であり、薬が増えてでも必要。