ベンチャー第3世代は、「サイエンスの天才」が担う
NewsPicks編集部
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注目のコメント
> 「成毛 大関先生みたいな研究者が、たとえばスペクティみたいな会社の社内取締役に就任する代わりに、株を10パーセントもらうような話ってありだと思うんです。」
良いアイディアだと思います。
ただ、設立時に参加する場合を除くと、VCが出資する企業の10%持分を取得するには、時価総額の10%の資金を要します。すなわち、入り口でリスクをとって数千万円から数億円の資金投入が必要です(当たり前)。
資金がない人又はリスクを取りたくない人にはストックオプションがあります。しかしながら、ストックオプションにも制約があります。今の日本では、VCの投資契約などで発行済株式総数の10%を上限とすることがプラクティスですので、全従業員分のストックオプションを10%の枠内に収めないとなりません(10%上限の適切性は別の話)。天才的に優秀で成果を出すことが間違いない人でない限り、ストックオプションを一人が10%を取得することは今の日本では現実的ではありません。
リスクをとらずにそんなに良い話は転がっていません数学本好きの私が知るだけでも、「組み合わせ最適化問題」というのは、コンピューティングをめぐる、あらゆる問題の背景にあります。リコメンドから回路設計、配送ルートまで。それに特化した量子コンピュータが出て来ることのインパクトは、素人の目から考えても、相当な衝撃です。
現代物理学とビジネスが直接的に接点を持つ機会は珍しい。量子コンピューターがキーワードになって相互交流・理解が深まるのは、僕らのように象牙の塔ににこもりがちなハードサイエンスの研究者にとっても良いことだと思います。