ドゥテルテ比大統領、南部に戒厳令=IS系過激派掃討で
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フィリピンにおけるイスラーム国(イスラーム国フィリピン州を称しており、通称はMaute Group)がミンダナオ島の南ラナオ州の州都、マラウィ市を襲撃、市内のいくつかの施設を占拠し、軍、警察との戦闘を継続中。一応、マラウィ市全体の占拠を目標としているようで、外部から市内に通じる幹線道路を封鎖したりもしています。しかし、せいぜい数十人しかいないと見積もられ、占拠の継続はできず、示威行動に終わるのではないかと見られます。
このグループは2016年からマラナオ人の中心都市、マラウィ市とその周辺で襲撃や誘拐を盛んに行ってきました。フィリピン南部では、ムスリムの武装勢力が政府と和解しては新たな武装グループが分派して戦闘を再開する、ということを繰り返してきましたが(モロ民族解放戦線→モロ・イスラーム解放戦線→アブー・サヤーフ等々)、このグループも和平に飽き足らない、和平しても食っていけないムスリムの若者らが結成しました。
このグループはシリアにあるイスラーム国中枢指導部から少なからぬ(過大な)期待をかけられており、支持者たちに、少なくとも東アジア、東南アジアに住む支持者たちはこのグループのもとに移住して戦闘に参加するように促しています。イラク、シリアの相当部分を失陥し、その後の移転先とも見られていたリビアでも拠点を失っており、フィリピンにおける拠点の確保に期待がかけられています。そのために、勝算のない武装蜂起を指令されている可能性もあります。中東やイスラーム関係のニュース、NewsPicksではあまりいいものが流れてこないので、ピックするものが少ないなあ。しょうがないから一本時事から持って来ましたが。
ドゥテルテ大統領はロシア訪問中だが、予定を切り上げて帰国する。モスクワではプーチン大統領との会談も予定を早めて開催され、そこではロシア製武器の購入を取り付けたとのこと。
米中露の間でたくみに動いている。