9割の企業がアーリーステージでエグジット――スタートアップはどの段階で買収されやすいのか
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産業の新陳代謝を促進するという意味では、どの段階であろうとも、エグジット出来ているならマクロ的にプラスだと思う。
細胞の新陳代謝のように、技術や人を適切な分だけ新陳代謝させられた国だけが勝ち残るのだから。
人も企業も絶対寿命ではなく、健康寿命が大事。
産業を淀ませない事、それがミクロ的な雇用の安定なんかより遥かに大事であるという前提に立てば、日本を覆う閉塞感の原因も見えると思うのです。日本に当てはめて考えるにあたっては、USとの規模感の違いに注意が必要です。
日本のIPOも、USの規模感で見ればシリーズB、シリーズC水準でアーリーからミドルの範疇でしょう。良い悪いではなく、それが日本市場のユニークさであり、特性です。スタートアップ経営やスタートアップ投資をやってみるとわかるのですが、ある意味チキンレースのような要素があります。
つまり買収されるチャンスが訪れたとき「いやもっと成長できる、高く売れるはずだ」と粘れるか「売り時だ」と降りるか。私は「不売力」と勝手に名付けてますが例えばザッカーバーグやエヴァンスピーゲルが不売力偏差値が世界最強レベルで高い。数千億円のキャッシュで横っ面叩かれても首を縦に振らなかった。
逆に言えば、不売力が高くないと絶対にFacebookのような巨大な事業、次代を創るような企業はできません。
しかしほとんどの場合、売ってしまうのです。この統計の通り6割がシリーズAまで、9割がシリーズCまでの段階で売ってしまいます。赤字で、次の資金調達が出来なければ即死というスタートアップの経営や投資にはそういう側面があります。無論それが全てでは全くありませんが。