この連載について
第四次産業革命が動き始めた昨今、社長を筆頭とする経営陣に求められる資質が変化している。
プレイングマネジャー型から、新しいビジネスモデルを作り取捨選択するポートフォリオマネジャー型へ。親方日の丸に守られるのではなく、ビジネス拡大のためには時には国家と戦うことも辞さない「正しい独裁者」が求められる──。
本特集では、新時代の経営者像の具体的な能力、人物像を掘り下げると共に、どうすればイノベーションを起こす新・経営者に近づけるのかを明らかにしてゆく。
この記事の著者 / 編集者
この連載の記事一覧
【実践講義:入山章栄】「新・経営者」に近づく、3つの理論
254Picks
マスク、ベゾス、シリコンバレー「新・経営者」 25の名言
1162Picks
【日本マイクロソフト社長】過去の成功体験は全部捨てる
246Picks
NewsPicksが選んだ「新・経営者」10人
456Picks
【ルポ】ピーター・ティールも取り組む、21世紀の帝王学
507Picks
リクルートRIT設立者が起こす「介護イノベーション」
306Picks
【プリファード社長】グーグルにも負けない頭脳集団の創り方
637Picks
【コマツ・坂根正弘】私が90年代にIoT時代を予見できた理由
698Picks
【解説】「新・経営者」に必要な10の能力
1846Picks
「サラリーマン社長」は滅び、「新・経営者」の時代が到来
1586Picks
ある大手電機で副社長を経験された方がハイテク系の小規模のトップをされてますが、より難しいということです。
担当の電機(大手だけでなく、中堅、電子部品、精密機械、機械、製造装置)中心に論考してますが、多くの社長とも議論して、納得感は頂いております。実名が出ているエルピーダの坂本さん(今週号の東洋経済に冨山さんも絶賛されている)や、日立川村改革の裏の立役者の桑原さん(元副社長)には、この辺?、と確認済。ただ、今回は、客観性というより、切り口であり、これらを叩き台に、皆さんの会社で議論することで、よりクリアになるでしょう。
今後は、社長の個性、形、規模、経営陣を設計する時代だ。
ソニー、パナソニック、その他、人事の予想の仕方は、理科大のMOTで演習。もっと、ドロドロした背景も含めて。そうすると、ここに一般論的に書いてあることの本質が、より分かるだろう。さすがに、ここには書けないので。
<追記>
社長が最高経営者なら、日本の大企業の多くが、㈱霞が関の営業所、海外本社の広報課、でしかない、東芝も、ある期間、真の社長は、西室さん、権限がない社長に、経営戦略を聞いても無意味。この解説は、ガバナンス。天皇、関白、将軍、側用人。個々には定量化・検証可。時間の配分を聞けばいい。
参考文献:ストラテジールールズ、破天荒な経営者たち、万暦15年、など。
追記:若林さんのコメントの最後に頷く。アナリストは切り口を提供することが大切で、情報の受け手はそのヒントを得て、自分たちなりに先を考えることが重要。
経営重心もそうですが、使っているチャートがいちいち、極めて分かり易いのに「発見」を与えてくれる本質を付いた枠組みなのと、長年会社と経営者を見ていたからこその、大胆なプロッティング。ひとつひとつに定量的な裏付けはないでしょうし個別の位置は色々議論はあるでしょうが、非常に納得的だしこれをベースに議論ができます。
どのチャートも非常に印象的ですが、あえて一つ上げるなら最後の経営者タイプの、モノづくりVSプラットフォームづくり、カリスマVS人徳の軸。ここに信長/秀吉/家康もプロットされてたり、田中角栄がいたりするのが理解を深めていますね
またあとでじっくり読み込みたい記事でした
事業の発展で変遷していく社長のタイプ。6) -> 1) の順番と書いてあるが、表に従えば 1) -> 6)が正しい。
かなりの大企業でも、欧米のできる社長は 1) や 2) のプレイングマネージャーや事業家意識を持っている人が多い。
市場も変化が激しい時こそ、社長だけではなく、実質の事業責任者である本部長クラスにも同様の素質が求められるが、
日本の大企業では、上に行けば行く程に対外的な業務が増えて、結局 6)シンボルに近づいてしまう。
会長がそれら業務を担当するケースも多く、その場合は社長がより事業に専念できるが、その倍場合は「そもそも会長の役割は?」という別の疑問にたどり着く。
日本企業はゼネラリストを育て、欧米企業はスペシャリストを育てる、と良く言われるが、
こと普通のサラリーマン社長に関して言えば、案外知識の守備範囲が狭く、ゼネラリストでないケースが結構ある。
また、若林さんの作成のスライドをもとに編集部がデザインした分かりやすい、「社長の6つの型」や、各業種の社長の、そのタイプ別配点表などの図版も、見応えがあると思います。
社長が社長として君臨していられる権威の根拠「レジティマシー」という言葉も、新社長は前社長の「反動」で選ばれることが多いという現象なども、ハッとして思わず納得してしまいます。
【5月28日追記】
多くの方にコメントして頂きありがとうございます。若林さんも記事の反響を以下のように受け止められていらっしゃいます。
(以下 記事のコメントを受けての若林さんの記事の言葉です)
・範囲が私得意のエレキが中心⇒実名を入れており、長年の実証だから、そうなる、しかし、この切り口は、どこでも同じ
・(「社長の個性と、求められる「新経営者」の領域について)ジョブスなど経歴が独特な人が右上⇒これはMOTの講義では、そういう背景を述べたあとで、この図がある
・(業種別、社長に求められるタイプ別配点表について)
定量性と客観性⇒社長の時間割をアンケートすればできるし、実際に社長に図を見せて、記入したり、自分は右だ、左だと議論している中で、本質が見えてくる。
ただ、サンプルが若林プロの得意な企業領域の企業に縛られている気がしますね。
それと、ルールづくりや規制に挑む度胸などというのはその人の人生バックグラウンドでほぼ決まると思っており、そういう意味で現代においていえば先進国では移民を積極的に受け入れているアメリカ以外では非常に生まれにくくなっていると思います。
ジョブズも孫さんもイーロンマスクみんな国籍や生い立ちを見ると普通ではないので。
社長の実際の権限や、社長タイプのチャートが目からウロコです。
カリスマ(激情型) ↔︎ 人徳(温和型)
ものづくり(メーカー) ↔︎ ルールづくり(プラットフォーマー)