【コマツ・坂根正弘】私が90年代にIoT時代を予見できた理由
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注目のコメント
コマツ相談役の坂根正弘さんと言えば、まだIoTという言葉もなかった1997年に、建機の居場所や燃料の残量をリアルタイムで伝えるシステムの開発を推進したことで有名です。しかもその発想の原点は「たまごっち」とは驚くばかり。
また、坂根さんは、2001年の社長就任直後から構造改革を断行し、翌期から業績をV字回復したことで「世界のベストCEO」にも選出されています。
そんな坂根さんはインタビューで示唆に富む言葉をたくさん言ってくれました。
・下の人に付いてきてもらうためには、トップは下に「あの人が言ってることは、腹にストンと落ちる」というか、「納得せざるを得ない」と思ってもらうしかありません。
・2年で結果を出せないと、人の気持ちがもたない
・その業界に、どっぷり浸かってる人からは、イノベーションは生まれません
など…金言の数々には興奮を抑えられませんでした(箇条書きでもここには書ききれません)。
是非本文をお読みください。示唆深い
>多くのアメリカの会社は会計や経理を管理するITシステムを、全部“既製服”で間に合わせ、自前のITを使いません。だからこそ、労働の流動性に意味があって、どこの会社にいってもそのシステムが使える、転職するたびにイチから学び直すといった非合理がない。
それに、外部の力をできるだけ活用することで、トップはビジネスモデルを作るといった重要な仕事に集中できます。このように、社会全体で強くなろうとしているところが彼らの強さです。
片や、日本の場合は個々の企業で強くなろうとはするものの、社会全体で強くなろうとする力は弱い。ただし、日本は現場力はめっぽう強い。
現場の実情をよく知る課長クラスが上層部に対してしっかり意見や提案をし、一人ひとりの部下に気を配ってモチベーションを引き出すことは、日本企業を動かす大きな力です。言うまでもなく,KOMTRAXがIoTビジネスの1つの成功モデル.お手本.ただ,それ自体全くのコマツオリジナルのシステムではなく,基本的な考え方はすでにあったわけで,その開発を継続して成功に導くことができたのはなぜか?
「自前主義でやっていたら、自分達の日本流のやり方が正しいと思いがち」
「外部の力をできるだけ活用することで、トップはビジネスモデルを作るといった重要な仕事に集中」
以上と安東さんのコメントから,外部から持って来られるところはそうし,集中すべきことに真に集中すること.
「日本の場合は個々の企業で強くなろうとはするものの、社会全体で強くなろうとする力は弱い。ただし、日本は現場力はめっぽう強い。」
自動運転を開発する自動車メーカー,AI時代を迎えた家電メーカーに通じる考え方.
【追記】 多くの偉い方のコメントを読んでいると勉強になります.私はビジネス経験が皆無ですので. ERPとかRPAとか,Googleに教わりました.本記事の内容についてもそうですが,このようなビジネスのノウハウを研究室の運営に役立てたいと常日頃思っています.