【窪田新之助】AIとゲノム改変は農業と食をどう変えるのか
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アグリテックは大企業の参入よりも、高専や大学サークルといった「金はないけど工夫してこんなの作ってみました」という集団や個人の方が実用性の高いイノベーションを生むのではないかという気がします。実際に農作業現場でよく使われているウツギ産業の黒丸くんや、畝をまたいで収穫台となる楽太郎などの素晴らしい発明品たちは資本の投資ではなく現場の「あったらいいのに」を廉価な素材を使って実現させています。
現場を知っている発明家という意味ではフューチャーアグリの蒲谷さんは市販の廉価なラズベリーパイへのプログラミングで移動式センサーを複数台用いたロボット開発に取り組んでいますが、プログラミングやセンシングの技術を持った人が現場でみっちり作業しながら数十万単位の予算で開発するような技術が実際には農業を変えていくような気がしてなりません。
予算を持ってしまうと(特に補助金の場合)それをフルで使い、最新の技術を組み合わせようとしてしまいがちでしょう。現場では壊れにくい、自分で治せる、工夫次第で色々な用途で使える安いものが重宝されます。例えばディープラーニングでイチゴの糖度や酸度が外見から判断できるようになるとする。そこまではすぐだ。時間がかかるのはそれを金に変えるためのラストワンマイル。熟して糖度の高いイチゴをピンポイントで収穫してそれをパックに詰めてとなると、ロボティクスの世界。重厚長大な世界になる。日本がもっともポテンシャルをもつ分野がまさにそこだ。
記事の中身は、伝聞形式が多いですね。実際に現場で観察するか、使ってみて、その感想を聞いてみてたいです。あと、それを使っている農家側の意見がほとんどないですね。期待されるジャーナリストだけに、伝聞だけだとIT企業とドローン企業の宣伝だけになる可能性もあるので、注意して読んでいきたいです。