トヨタ、今期営業益予想2割減 米国競争激化 2年連続減収減益へ
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2連敗のトヨタ。円高、台数減、費用増加の3重苦。為替はドル=105円であり、上振れの余地が大きい。一方、台数減、費用増加はトヨタ固有の問題。
この収益性がトヨタの等身大の姿としては受け入れがたいとし、収益改善に努める方向である。その施策として、(1)増販効果の追求、(2)商品力の向上、(3)固定費の見直し、(4)VA/VEのコスト改善を追及する方針だ。
(1)と(3)が課題だろう。個人的に、TNGAによる「いいクルマづくり」が増販効果の結果につながっていないことが重大な問題だと考える。繰り返しだが、「台数を追わない」のと「台数がついてこない」のは意味が違う。
「いいクルマづくり」が本物なら、台数増加につながるはずである。この取り組みの成否を、今一度、再検討すべきではないだろうか。売上高は27兆5,971億円(前年同期比▲2.8%)、営業利益は1兆9,943億円(同▲30.1%)となりました。また、第3四半期時点の通期連結販売台数見通しは890万台、グループ全体で1,015万台としていましたが、それぞれ897.1万台、1,025.1万台となりました。
営業利益の増減要因は、為替変動が▲9,400億円と大きいですが、当期末より、「為替変動の影響」に海外子会社の営業利益換算差や外貨建引当の期末換算等が含まれているとのことです。そのほか、原価改善の努力+4,400億円、営業面の努力+2,100億円、諸経費の増加ほか▲5,300億円となっています。
なお、米国では中古車の供給過剰から価格指数の下落が続いており、金融セグメントの▲786億円にも影響を与えているようです。
研究開発費と設備投資の2017年度見通しは、それぞれ1兆500億円、1兆3,000億円としています。いずれも2016年度を上回るものの、当初の2016年度計画であった金額よりは小さい水準です。
http://www.toyota.co.jp/pages/contents/jpn/investors/financial_results/2017/year_end/presentation.pdf