ナイキの靴を1億足作る電子機器製造会社 鴻海とは別の道へ、EMS大手フレクトロニクスの戦略
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注目のコメント
感想を箇条書きしますが、
・20年くらい前の日本も韓国や台湾の業者に押された国内の半導体工場のなかから、事業を製靴に転換した企業は私の知る限りでも存在する。
・革の裁断をレーザー加工する技法自体は、昔から日本国内にもある。加工機自体は今ならヒトケタ万円からありますが、どの程度のレーザー加工技術なのかは記事からはよくわからない。
・上記に絡めて、経験が浅い方による革の裁断はプロからみたら「どんだけ革を捨てるのか」という感じになると思います。記述の「革の廃棄量が半減した」とは当社比なのか他社比なのかでイノベーションに類するものかどうかがわかりますが、その点についての指摘はありませんでした。
・そもそも、このニュースは昨年も見た。
・ただし、日本国内に累計一億足(たぶんここ数年からだと思いますが、いつから?)の靴を作れる工場は系列含めてもない。
現場からは以上です(´ω`)FlextronicsとJabil Circuitは早くからEMS業態を確立し、主にNokiaなどの携帯電話メーカーの受託製造を世界中で行うことで大きな成長を遂げたEMSではあるものの、台湾系EMSの台頭により徐々にその場所を失っていった。台湾系EMSの決断力、動員力、経営スピードの速さ(拙速さとも言うが…)に敗退したのがこの2社とも言える。
しかし、両社ともおおきくその業態ないしは顧客を変え、ロゴや社名を変え、姿勢を大きく転換することで、生き残りを図っている。Flextronicsはミルピタス、Jabilは南サンノゼに居を構え、シリコンバレーでのイノベーションの手助けとなるような提案を日々繰り返しているようだ。
それにしても燻し銀な記事ですね。日経テクノロジーオンラインではなく、ビジネスオンラインというのも意外。ホンハイに差をつけられたフレクトロニクスの挑戦。ホンハイはシャープを買収して黒子から表に出ようとしているが、フレクトロニクスは黒子に徹することは変わらないものの、顧客を大手電機メーカー以外にも拡大することで利益率や成長を維持しようとする試み。
IoTベンチャーとかで物理的なデバイスを作る業態って、最初はいい感じになるのだが、大量生産段階で品質やサポートでつまづくベンチャーが多い印象。このエコシステムが回るようになったら、そこらへんが改善するかもしれない。