仏大統領選ルペン氏、首相候補にEU懐疑派のデュポンエニャン氏
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たしかに、DLF(Debout la France)の党首であるニコラ・デュポン=エニャン候補は、先の第一回投票で4.70%の票を獲得した。しかしながら、その票が決選投票マリーヌ・ルペン候補に流れるかどうかは大いに疑問であろう。むしろ、デュポン=エニャン氏の態度に対しては、その支持者たちの間でさえ強い非難が巻き起こっている。これまでの彼は、一貫して国民戦線に批判的だったからである。実際、DLFの党副党首であるドミニク・ジャメ(Dominique Jamet)氏は、党首の態度に怒って即座に辞職してしましった。また、デュポン=エニャン氏は氏はエソンヌ県のイエール市長なのだが、彼がルペン候補を支持すると表明したとたん、その市役所前では大規模な抗議集会が行われていた。いずれにせよ、第一回投票にデュポン=エニャン候補に投票した人々は、国民戦線に批判的な候補に投票したのだということを忘れてはならない。端的に言えば、野合批判ばかりが高まって逆効果になる可能性も高いということである。