邪悪なシリコンバレー描く風刺映画の不気味
この記事は有料会員限定の記事となります
無料トライアルに申し込む
コメント
注目のコメント
面白そう。最近読んだ小説では「情報銀行」という銀行が存在し、プライバシーを公開するほど「情報等級」が上がり、この等級が高い人は安全な監視社会(一切のプライバシーがない社会)として構築された実験都市に住めるという作品だった。公開されたプライバシーを利用して AI が潜在犯を「犯行前に」摘発するというディストピアが描かれた作品だけど、現代社会の延長線上に十分あり得る世界観だったと思う。こういうテーマは今の SF では旬かもしれませんね。
集約されればされるほど便利で効率的になるのは間違いないんだけど、息苦しさを感じることもある。ほどほどに分断されて、でもゆるく繋がっている'Decentralized'は、不可侵領域を持てる。だから心地いいんですよね。
こういうテーマの投げかけは今後どんどん増えるでしょうし、テックだけで解決できるような問題でもありません。ル=グウィンの著作のようにSFドリブンで思考実験を重ねていくしかないでしょう。