ソニー:営業益5000億円と20年ぶり高水準に-ゲームや半導体が好調
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注目のコメント
ソニーの2016年度決算の営業利益内訳を見ると、やはり金融が強いけど、ゲームとか音楽とかも伸びてきてソニーらしさが戻ってきたのかなぁ。
金融:1664億円
ゲーム&ネットワーク:1356億円
音楽:758億円
ホームエンターテイメント&サウンド:585億円
イメージング&ソリューション:473億円
モバイルコミュニケーション:102億円
半導体:-78億円
コンポーネント:-604億円
映画:-805億円この2年ほど立て続けにソニーらしい製品モデルが打ち出され、OBたちが経営に文句言っていた状況も変わってきたかと思っていました。勢いが数字になって現れてきた模様。さて、この路線、定着いたしますか。
平井ソニーというよりは平井・吉田・十時ソニーによる業績回復と言って差し支えないだろう。吉田CFOが就任してからのソニーはメリハリのついた納得感のある売却、買収、投資が目立ち、各事業で必要なことを「必要になる少し前」にきちんと出来ており、後手後手だったここ10年のソニーとは別の会社のようになってきた。
5000億円の水準に戻ってくるのは凄い。
追記
結局、OBも含めてストリンガー引き摺り下ろしには頑張ったけど、その後に続く人を指名しなかったと言うが、実際には社内の人材を知らなかったんだろうなあ、と思う。吉田CFOは傍流ソネットの出身。技術を知らなければソニーの建て直しは出来ないと言う人が多かったけど、そんなことは全くなかった、と。
更に追記
最近刊行された「ソニー 平井改革の1500日」という本で吉田憲一郎氏が平井氏に呼ばれるくだりがある。その流れも吉田氏が平井氏に対してかなり厳しく直言し、対話するくだりがあり、そこから平井氏は吉田氏を重用し始める。実際、それまで平井氏にそこまでハッキリとモノを言う人はいなかったのではないだろうか。
08年刊行の「ソニーは甦るか」にも吉田氏はソネット社長として登場するが、一部上場指定替えパーティにストリンガーが登壇して祝辞を述べた後、「吉田氏にはいずれは本体に戻ってきてもらって辣腕を振るってもらわなくてはいけないかもね」と一言、記者に対して呟く場面が描かれている。ソネットやVCを成功させた吉田氏や十時氏は本体の外で成功体験を持つ経営者だったわけで、実際、かれらの手腕や感覚はそれまでの10年のソニー経営陣を大きく上回るものなのではなかろうか、と思う。