【寄稿】AI事故めぐる訴訟に備えよ
この記事は有料会員限定の記事となります
無料トライアルに申し込む
コメント
注目のコメント
AIに関する製造者責任に関して一定のセーフハーバーを設けるべきという論考。
AIの所作を一義的原因とする被害をゼロにすることはおそらくできないことを考えると、やはりその部分の責任をAIを製造する側に寄せて、その一定部分を価格に転嫁することにより、受益者全体で負担するという仕組みの存在は不可欠であると思われる。その仕組みに適切なバランスをもたらすためのセーフハーバーが必要というのは頷ける指摘である。
ではどういったセーフハーバーを設けるのか。この点に関して、先日話題になったPFN木村さんのインタビュー(※)で言及されていた「AIのアルゴリズムを設計した人の責任と、AIに学習を施した人の責任の区別」が一つのヒントになると思われる。
※https://newspicks.com/news/2175836Andy Kesslerの気合いの入った記事かと思いきや、かなり一般的な内容ばかりで、本当に取材か勉強したのか疑いたくなるほどだ。
自動走行における法的な問題については、先月開催された「自動走行の民事上の責任及び社会受容性に関する研究」シンポジウムの発表資料が参考になります。
http://www.technova.co.jp/index_AVSymposiumHokoku.html
とは言え、私がいつも言っているように、AIは責任主体になりえないので、何らかの形で人間が責任主体を担う必要がありますが、高速で動く鉄の固まりは殺傷能力を持つことから、因果関係としては第一義的にはその所有行為に起源が求められ、余程のことがなければハードやソフト(の製造者)に責任が追究されることはないでしょう。