京大卒、元外資系金融マンが「100年続く農業」を目指す理由
コメント
注目のコメント
小野さんは(私ではなくて)元々文化人類学が専攻だったとのこと。一度お話しした際に海外の農業を人類史的な観点から見ているようなところがあり、私も探検部でしたので大変共感しました。どうしても農業の未来を語るときに資本主義的な生産性や継続性が着目されがちですが、農業の長い歴史から見れば最近の出来事にすぎません。
人類が自然とどう向き合い、固有の種を栄養価が高く食べやすい形に改良してきたのか、そのダイナミズムを感じられるのは農業の大きな魅力です。農薬や化学肥料に頼らない、持続可能な農業を!
というのはとても素晴らしい理念ですが、若干、『有機農法か、それ以外か』という二極思考ぎみではないかと。
農薬や化学肥料を使わない農業=効率の悪い農業生産になるため、有機農業だけでは今の人口を養うことは出来ません。また、手間やコストもかかるのが有機農業です。農業が持続して人間が持続しなかったら本末転倒。
『有機農産物が善』とされる風潮がありますが、『持続可能な農業』を追求するなら、農薬と化学肥料を最小限に使用した、効率よく、ある程度の生産性のある農業を目指すべきです。
どうしても、異業種から飛び込む理想高き行動力ある有望な方達は『有機じゃなくちゃ』という固定観念に支配されがちです。それを追求するから、生産者もついていけなくなる人が多いのです。
『できるだけ減農薬・減化学肥料』というバランスの良い農業を売りにしたビジネスも視野に入れて欲しいとオジさんは思います。
ちなみに、新規就農者の有機栽培野菜は不味いことも多いです。作り方が下手で、植物がストレスフルなのが原因。『有機』=『美味い』ではないことを知らないと、消費者を騙し落胆させることにもなるので、注意が必要。
本当の品質思考・未来思考なら、『有機』というレッテルに騙されずにバランスの良い視点で見ることが大切です。
片方の考え方に偏ることなくがんばってほしいです。バニラビーンズまで手掛けたり、サイトなどを見てもセンスはすごく良いだけに残念。
http://agri-media.net/?p=455
何故自分から選択肢を狭めてしまうのか。特に若い頃に農業関係で起業した人たちはそうなりがちなので、もっと広い視点で取り組んでほしいと思います。その方が絶対未来に対して効果的なアプローチができるはずなので。私はそのためにもっと農業で稼ぎたいと思っていますね。