この連載について
ソフトバンクの孫正義社長が、合計10兆円の資金を集めて、巨大な投資ファンドの運営に挑もうとしている。2017年に60歳を迎える日本きっての実業家は、IT産業の未来図をデザインする、世界的な投資家になれるか。孫が目標だと語ってきた、米国の伝説の投資家ウォーレン・バフェットと比較しながら、その実力や戦略をレポートする。


ソフトバンクグループ株式会社(英文社名: SoftBank Group Corp.)は、日本の携帯電話等の電気通信事業者やインターネット関連企業等を傘下に置く持株会社。日経平均株価及びTOPIX Core30の構成銘柄の一つ。 ウィキペディア
時価総額
9.11 兆円
業績

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ある投資案件があった場合、ソフトバンク本体で投資するのか、このファンドで投資するのかがソフトバンクの裁量に任されているのだが、優良な案件には本体で投資し、不確実な案件にはファンドで投資することにならないのか。また投資案件のEXITは、ソフトバンクにとってどんなに不都合であっても、ちゃんと投資家(LP)にとって最も有利な先に売却することを許容するのか。ファンドの投資家をないがしろにすれば訴訟の対象となり、自社の株主をないがしろにすれば株主訴訟の対象になる。これこそ、ファンド業界で最も注意すべき典型的な利益相反構造である。
GPとLPの間にこれだけ深刻な利益相反を抱えているにもかかわらず、巨額の資金を運用することの危険性をメディアはきちんと認識し、指摘すべきだ。
安東さんの指摘は御尤もだが、他方、バフェットも、これまでの常識では、そういう面が多い。また、大なり小なり、コングロマリットとファンドは、境界が曖昧になっている。商社もそうだし、金融のHDもそうだ。
そういう中で利益相反、独禁法も発想も時代と共に変わってきている。
その中で、示唆に富む特集だろう。
いわば、ソフトバンクが目指しているのは、財閥だ。
そこで孫正義が、20年前から自身と比較対象として口にしてきた、米国の伝説の投資家であるウォーレン・バフェットを、敢えて比較しながら、両者の戦略や投資アプローチについてレポートをします。
まるで「バットマン VS スパイダーマン」のように、稀代の投資家2人の人生やビジネスストーリーを楽しみながら、(おそらく)初めて両者を徹底比較する特集を楽しんでいただけたらと嬉しいです。
対してソフトバンクは自らが上場企業である事業会社でありながら同時に今回のファンドを組成して、自らがファンドマネジャーとして運用します。
バークシャーはオールラウンドでコーラからIBMまでなんでも投資しますが、ソフトバンクはテーマファンドです。次世代ITというかなり狭いテーマ設定をしています。
バークシャーはバリュー投資(安定的な収益を産む会社を割安に買う)の代表ですが、ソフトバンクはグロース投資(将来の成長を見込んで小さいうちに買う)です。真逆です。
以上、似ても似つかない、が実態だと思います。
強いて言えば、いったん買ったら売らない、という方針だけでは似ていましたが今までは本体から投資していたから出来た事、ファンドにしたので絶対売らなければいけません。
共通点はゼロに近いと思います。
オイルマネーの大旦那を口説いたから、ネット界の巨人がついてきた、という形なんですね