【秘録】孫正義の10兆円ファンドを束ねる、知られざる鬼才の素顔
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マネー・ショートや最近のテクノロジー業界を見てつくづく思うのは、結局資本主義というのはその思想からして資本を持つものための制度であり、トマ・ピケティが指摘した通り、r(投資のリターン)>g(市場成長)なのである。
結局よっぽど一部の人しかわからなかった初期を除き、他の市場と同じように資本中心という側面を急速に強めている。
そういう意味で、この市場で勝てるプレイヤーはテクノロジー(データ/ユーザー)と資本を両方押さえているところであり、GAFA、BATが圧倒的に強く、日本からは金融にレバレッジをかけたソフトバンクだけその戦いに加われるということなのだと思います。
おそらくはその後をGE/日立/シーメンス/鸿海などが追う形になる。
そしてこれらの企業は国というパワーを超えた強さを持つことになる。
我々は今実は大きな転換点にいるのではないだろうか。ソフトバンクの10兆円ファンドを巡る報道は、率直なとところ、NewYorkTimesやFTなど、欧米のメディアが圧倒的に先行しています。もはやその主戦場が、日本ではなく、海外に移っているのがその理由でしょう。
それに伴って、ソフトバンクのキーマンたちの顔ぶれや役割も、さらにグローバル化が加速してゆくはずです。今回レポートした人物も、そんな文脈を知る上で、絶対に欠かせない一人です。映画の「The Big Short」を見ると、さらにこの天才金融マンの面白さがわかるはずです。
そして今後ソフトバンクの動向を知るための手がかりは、東京ではなく、ロンドンやサンフランシスコといった都市にある可能性が高いのかもしれません。これまた楽しみな連載だし、初回からとても読み応えがあった。マイケル・ルイスがサププライム危機の内幕を描いた名作「ビッグ・ショート」はもちろん読んだけど、ソフトバンクのファンドのトップであるミスラが登場していたとは気づかなかった。ビッグ・ショートの登場人物達がポールソン始めここ数年運用に苦戦している一方、ミスラの華麗な転身は見事