フランス大統領選直前ルポ。「隠れルペン支持者」は潜むのか
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注目のコメント
大変懸念しています。
まず、今朝起こったシャンゼリゼ通りでの警官狙撃事件。2名の警官が撃たれました。これが”現状”への不満のシンボルとして捉えられ、そして「それを帰れるのはLe Penのみ」というように雪崩れないかということ。特にパリではAnti-Le Penがまだまだ優勢ですが、HLMなどの社会のひずみも抱え、今朝の事件で「反移民」への動きがパリでも加勢するかもしれません。
二つ目に、ロシアの影響が心配です。3月にルペン候補がプーチンロシア大統領と会っていますが、現在、ワシントンDCを騒がしているロシアによるサイバー攻撃でマクロン候補が”落選”するというシナリオです。ロシアとしては、親EUで、ロシア強硬派のマクロンは、関わりたくない相手でしょうから。
あとは23日の投票でだれがトップ2になるのか(5月の決選投票への進出候補は誰か)ということでしょうね。もしマクロン23日でトップ2に入れない、という状況であった場合、Front Nationale(FN)のフランスが現実味を帯びます。
来週を平穏に迎えられることを祈ります。。。いよいよ明後日に迫ったフランス大統領選。
特集最終回は、トランプ大統領誕生のときにその存在が指摘された「隠れトランプ支持者」ならぬ「隠れルペン支持者」は潜んでいるのか、社会学者・薬師院仁志さんによるフランス現地ルポと分析をお送りします。経済学的な観点から言えば、移民が労働市場に増えると、全体的な賃金水準は下がり、この記事でも扱われているような教育水準の低い労働者にとって、雇用を奪われると同時に賃金の引き下げ圧力が強くなります。そうなると当然移民受け入れには反対になります。もちろん、景気の面でも賃金水準が上がらないと良いインフレにならず、景気の押し下げ要因になるのは避けれません。
一方でルペン支持率が高くない西部はこの記事を見ても、失業率が低く、働き手として移民ニーズがあると見られます。よって、国民戦線の支持率が上がらないのは何となく納得がいきます。