日本人が知っておくべき朝鮮半島リスク
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連載3回目は、マンスリープロピッカーで安全保障が専門の武貞秀士さんと神保謙さんへの取材をベースに、基本事項をまとめました。
「米国一極集中から「米中の長期競争関係」の時代のなか、アメリカとの同盟関係がありながらも、日本が求められる役割は変わっていきます。そして、有事でとれるオプションが少ない日本が、今後抑止力を高めるには、どうすればよいのか。
最後に、比較的読みやすい入門書的な推薦図書も挙げておきました。
もちろん平和が一番です。平和を祈りたいもので、有事は起こって欲しくはありません。しかし、相手のある話しで、「祈り」だけではどうにもならない場合があります。有事はひとたび起こった場合のダメージが大きすぎます。最悪の事態を含めた様々な事態を想定しておくことが、クライシスマネジメントの基本です。
今回、本当にそうなるかどうかを超えて、また、賛否も超えて、いったんは考えて置くべき論点だと思います。
明日はトランプ政権のアジア安保政策に迫ります。
本連載のバックナンバーはこちら。
https://newspicks.com/user/9456韓国に住む日本人の一人ですが、この記事の地図に掲載されている都市の名前と現在の人口ぐらいは大雑把にでも把握して、その都市で日常的に生活している人たちをイメージして欲しい。有事の際に日本のとるべきアクションやリスクを戦略的に解説することがこの記事の趣旨だということは理解していますが、朝鮮半島で起こる戦災を最も被るのは、日本でもアメリカでもなく朝鮮半島に住むごく普通の人たちだということをもっともっと想像して欲しいと思います。
非常に現実的な視点ですね。
朝鮮半島リスクとは、北朝鮮単体で考えるべきではなく、その背後にある中国とどのように付き合っていくのか、つまり中国問題なのだ、と言うことでしょうか。
中国との決定的な対立か破滅的な事態を招く恐れがある以上、北朝鮮への軍事介入のオプションは現実的には不可能な選択肢です。
そうなると、米中の長期的な競争関係の中で、北朝鮮をどう抑えるのが、という視点で考えざるを得ません。
その際我が国の取りうる術は、軍事的な抑止力を強化し、北朝鮮の暴発や、紛争のエスカレートを思いとどまらせることだ、と言うのは説得力があります。
何十年も北朝鮮の崩壊リスクが叫ばれているにも関わらず、なかなか北朝鮮が崩壊しないのは、ある意味こうした米中の絶妙なパワーバランスの上に乗ってしまっている為だと言えます。
日本としてもこの迷惑な隣人とは、米中のパワーバランスを見つつ、長い視点で付き合っていかなければならないのかもしれません。