社会的問題の解決に、マーケティングを使えないか?
NewsPicks編集部
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マーケッターが選んで発信するメッセージにより、購入する顧客は1万人にひとりです。そこでマーケッターは、その1人をどう獲得するかしかみていないことが多いのですが、実はフォーカスしなければならないのは、9,999人のほうです。なぜなら発信するメッセージは、商品を購入しない9,999人にも影響を与えるからです。
その9,999人へのメッセージへの責任を感じたときに、マーケティグは必然的に、ソーシャル・マーケッター、すなわち、よりよい世界を築くための活動にフォーカスするようになります。コトラー先生の生き様は、マーケッターが、社会的に意義ある、誇り高い職業であることを体現しています。貧困解決のために家族計画、健康被害を防ぐために禁煙のマーケティングが必要だとコトラーは気づいたそうです。
1971年にコトラーが提唱したソーシャルマーケティングは、日本社会でも大いに広がりました。東日本大震災や熊本地震では、現地の苦しい状況が伝えられたことでボランティアや寄付が集まりました。クラウドファンディングとSNSの組み合わせにより、目立ちにくい社会課題にも支援が集まっています。
NewsPicksはじめニュースメディアも、ソーシャルマーケティングを行うための強力なツールになるように思います。【第4話】「マーケティングの父」コトラーはインドへ行き、シビアな現実を目の当たりにします。その経験から、マーケティングを社会問題の解決に役立てられないかと考えるようになります。