日本医師会は医師の職能団体であり、医師の多数意見を代表していると、世の中の人々は考えるだろうが、この見解は、開業医や病院経営者の意見を代表したものだと言わざるを得ない。医師の残業問題は、医師を雇っている側からすると、現行システムの根幹を揺るがしかねない経営問題であり、ただちに一般企業と足並みを揃えるなど、現実的にあり得ない話だ。 しかし、日本の医師の3分の2は勤務医である。つまり労働者側である。医師という職業の特殊性は理解しているものの、この発言は、一般の人に耳触りがいいだけの詭弁にしか聞こえないだろう。嵐の予感がする発言である。
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