この連載について
独自の視点と卓越した才能を持ち、さまざまな分野の最前線で活躍するトップランナーたち。これらのイノベーターたちは今、何に注目し、何に挑んでいるのか。毎週2人のイノベーターたちに、さまざまなテーマで大いに語ってもらう対談企画。
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だからこそ、まず「読む方」のNewspicksで、多様な価値観に触れる環境を作ってます。
私の場合はセクターや企業ではなく、国単位に分析することが仕事なのですが、こんなことを気を付けています。
・各地の現地主要紙を読む(時間が無いときはヘッドラインを眺めるだけでも)。
・特定の事象を調べるときはサイト内での検索、シンクタンクのコンメンタリーやワーキングペーパーを読み分析の枠組みのヒントを得る
・その国のたこつぼの話にせず、比較の視点を忘れない。
・現地に馴染みのない人を想定して日本と比べた場合の数字やたとえ話も用意する
・現地に行った肌感覚や人から聞いた話は重要だが、データや先行研究と照らし合わせて相対化する。1つの経験で全体を語りすぎない。
入社したばかりの頃、上位者まで細かいところまでインプットを徹底していて、学生あがりの当時の自分としては驚いたことを思い出します。新人はインプットの量くらいでしか勝負できないので、細かいところまでインプットしている上の人よりさらにインプットしないと、なかなか価値を出せません。その積み重ねができる人が成長して上に立っていくのでしょうね。アナリストさんも同様なのだろうと思います。
資料からのインプットに加えて、体験のインプットも自分を通した一次情報ということできわめて大切だと思っています。プロジェクトでも実際に、ショッピングセンターに1日張り込んだり、食品がテーマのときはその食品を置いてあるお店でインタビューしまくったり食べまくったりなど、物理的にインプットします(なんだか楽しそうです笑)。
プライベートの時間でも楽しんで自然にインプットできることも大切で、話題の物にとりあえず触れてみるような好奇心の強い人は、コンサルタントとしてとても強いです。
報告するための数字作りなんていくらやったところで利益を生まないし、売上も上がらないのだ。実は株主や経営のためにもよろしくない。過ぎたことは過ぎたこととして冷静に分析して次のアクションに繋げなくてはいけないのだが、報告するための数字やグラフや言い訳ばかりを積み重ねてそれに忙し過ぎてアクションに繋ぐことが出来なくなってるように思う。
四半期決算は少なくとも企業の現場を確実に疲弊させている、とは思います。
あと、本記事を読んでいて、思ったこととしてはトップアナリストの方々はみんな、似たような境地、メンタリティになっていくのだなあ、としみじみ感じています。基本となる情報は全て取れた上で、完璧主義的なものの見方ではなくて、もう少し人間味のある見立てをしていくことは大事かな、と最近感じています。
分析力がある人の特徴は、広く情報収集しながらも、これだ!という切り口を見つけたら一気に深堀りする判断ができることにあるなと感じています。
情報開示がまるでフルタイムの本業のようになるのは、企業にとって生命線の営業や研究開発、新規企画などへの集中力を削ぎ、その弊害は時に致命傷になりかねない。そこまでして外部に「適時情報」を開示する必要があるケースはほとんどない。本稿で「大きなトレンドを見失いかねないので四半期決算はあえて見ない」というトップアナリストの声を聞き、「適時開示」という考え方を精査すべきと思った。
小売・飲食であれば、業績の基本指標となる「既存店前年比」は月次開示して良いと思う。また新規事業やM&A,不測の事態などは速やかに開示することを前提に、腰を据えて取り組むべき本業の業績判断は、年単位で十分だと思う。1年の計画と実績は、短期傾向(1年以内)と長期傾向(3~5年)の両方を判断する基礎情報といえる。
>とにかくいろいろな媒体を読む。新聞はもちろん、『週刊東洋経済』や『週刊ダイヤモンド』などの経済誌、本などにも片っ端から目を通す。そうすると、この人は面白いことを言っているとか、この人はこういう論調だとわかるようになる。時間をかけて乱読すると、次第にニュースのヘッドラインを見るだけで、読むべき情報か否かがわかるようになる。はじめにヘッドラインから入ってしまうと、情報力は身につかない。。
>経営者や役員など、上の人になればなるほど、話している情報の精度が高い。階層の末端に近い人に聞くと、同じ事実でも「その人の見方」が入ってバイアスがかかる。伝言ゲームと同じ。
>大事なのはまず情報の裏を取ること。外部ネタに関しては、裏を取って、大したことのない話題だったら、自分の中でそのメディアの優先順位を下げる。順位を下げたメディアがたまに有用な情報を出して、乗り遅れて「しまった!」と思う時は、「これは事故だ、仕方ない」と思う。
>日本は行政の事務でも「いかにミスをなくすか」という考え方。でも、アメリカでは「ミスは起きるものだ」と考え、そのために引当金を積み立てる。この考え方がゆとりを生んでいる。運転でも、ハンドルに「遊び」がなければ事故を起こす。だから厳格主義はよくない。
>ZARAも、あらかじめ「〇パーセントは不良品が出る」と見込んでカスタマーサポートを厚くしている。食品業界も同じ。