政権運営「順調」とトランプ氏 来週、新たな入国禁止令
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産経やAFPの報道にもコメントしましたが、前代未聞の大混乱としか言いようのない会見でした。
そもそも16日の木曜、当日の朝に大統領は突如「単独会見」を行うと指示。一部報道によれば、フリン補佐官辞任問題で、スパイサー報道官の対応がマイルドだったので、自分が出ていってメディアを「成敗してやる」という意気込みだったというのです。
前半は、この政権は「カオスなどと言われているが、全く違う。順調に運営されている」というような自慢話で終始したのですが、メディアからの質問が始まると必要以上に反撃して大荒れになっていました。
とにかく、「フリン前補佐官がロシア大使と接触したのは違法ではない」の一点張り、そのくせ「その事実をメディアにリークしたCIA・FBIは犯罪者だから徹底捜査を命じた」というのです。その上で、リークを受けての各メディアの報道は全部フェイクだと強弁していました。
整理すると、(1)フリン氏のロシアとの接触は違法ではない、(2)だが、その事実を盗聴してメディアに流したCIAは犯罪者、(3)そのリークを報じたメディアの報道はフェイク、という三段論法なのですが、「全くロジックが通っていない」わけです。
メディア、諜報機関、民主党の全員、共和党の本流の人たちは「カンカン」になっています。政権の求心力にも、かなりヒビが入っていて、フリン氏の後任に推したボブ・ハワード中将(海軍、退役)が「辞退」するという事態にも衝撃が走っています。
この日の会見が象徴する政権の動揺について、日本では余り詳しい報道がされていないようですが、注視すべき事態であると思います。