三菱ケミカル、経営管理に投資効率ROICを導入
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注目のコメント
『ROEとROICは何が違うの?』
と先日お客さんから質問を受けました。簡単に言うと、その答えは「借金、すなわち有利子負債を含めるか否かの違い」となります。
ROEは投資家や株主が出資した資本(=自己資本)を「何倍にしたのか」というのが指標であるのに対して、ROICは「事業のために投下したお金」が何倍になって返ってきたか、を見るものです。「事業のため」なので、財源は株主が拠出したお金であっても、借入金でも何でもいい、というわけです。ROEだろうがROICだろうが、分子の利益の計算が適当なんだから予算管理はできない。結果を計る指標としては分母を増やさないようにするから投資がされなくなる。
つまり、事業規模は大きいけど成長性に陰りが見えてきたときにやる指標。効率だけを上げたいのであってスケールしたい時の指標じゃない。わたくしPL偏重企業で働いてまして、PLしか見てないエライ人たちに「今月の利益はいくら出るんだ」と毎月突っつかれてるんですが、ROICって月度ごとの遂行管理ってできるのでしょうか。
四半期に一回しか登場しない経営指標だと、いまいちその重要性が事業部に浸透しなさそうな気がします。やっぱり利益の方が毎月見えるし、分かりやすいので、ついつい意識がそちらに行ってしまって、ROICは後回しにされ、そのうち忘れ去られそう…
追記:
King HIDIEさんが解説して下さっている…。ありがとうございます!
月次での遂行管理に関しては、ROICそのものではなく、それに直結している別の現場指標をKPIとするのが現実的なやり方なのですね。勉強になりました。