それでもトランプ大統領は負けない。なぜなら...
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社会人になってすぐに米国出張を命じられた。当時、世界2位だった米国コンピューター企業に勤めていた90年代初頭だ。本社があるボストンに1週間ほど、そしてその後の1週間は記事にも出てくるノースカロライナ州に滞在した。
まだ英語が不得意だったこともあったが、ボストンでは英語がうまく話せないというだけで不当な扱いを受けた。人間扱いされないというのは大げさだが、まともに対応してくれないのだ。
それに比べて、ノースカロライナは親切だった。彼らの南部訛りがわかりにくいのを自覚しているのか、私の英語力の無さも、むしろ自分たちでフォローしてくれた。ボストンで辛い目にあったので、南部はむしろ親切な人の集まりに感じた。
だが、しばらくたつと優しいのは、会社の連中だけだと気付いた。ホテルの受付やレストランなど、ボストン以上にどこか冷たい。差別的な発言をされているということすらはっきりとわからないほど英語力が無かったのが、不幸中の幸いだった。
その後、プロジェクトが変わり、西海岸シアトルへの出張が多くなった。さらにその後、転職し、シアトル郊外に本社のあるマイクロソフトへ。東海岸と西海岸の違いとでもいうのか、あきらかに東洋人である私の扱いは違った。
ニューヨークに数年住んだ後に、シリコンバレーに移住した日本人の友人がいる。彼は、日本人はいきなりシリコンバレーに来ないほうが良いという。一度、別の土地に行き、思いっきり差別されて、本当の米国を肌で理解してから、シリコンバレーなり、ニューヨークへいくと良いと。
今回のトランプの勝利とパンドラの箱を開けたかのように、明らかになった、日本人は知らなかった本当のアメリカ。
これが現実でもある。アメリカはどこに行くのだろう。そして、日本や日本人はこの真実のアメリカとどう付き合うのが良いのだろう。そんなことを感じさせる記事。考えさせられる記事。中国に五年近く住んでるが明らかに日本人の事が嫌いな中国人に会ったのは一度か二度で、身の危険を感じた事などない。上海だからというのはあっても、日本人の一般的な認識ではアメリカの方が住みやすいのだろう。自分はそう思わない。