汚職はビジネスの障害。腐敗認識指数とビジネス環境ランキング
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新興国への企業進出や投資において、汚職問題はよく聞かれる質問の1つですが、客観的に判断することが難しいのも事実です。今回は、1月25日に発表された国際NGOトランスペアレンシー・インターナショナルが作成する「腐敗認識指数」のランキングを使って、ASEAN諸国の汚職の度合いについて、ビジネス環境との比較も含めて分析しました。
文中で紹介した報告原文をもう少し詳しく見ると、分布にかたよりがあることがわかります。
80点以上:12カ国
70点以上:22カ国
60点以上:35カ国
59点未満:141カ国
何点を「合格」とする基準はありませんが、日本が72点で20位、フランスが69点で23位となっていますので、先進国基準として概ね問題ないと仮定すると、60点未満の国が141カ国と世界の8割の国が「不合格」となります。
ちなみに、腐敗認識指数は、いわゆる金銭の授受のような汚職だけでなく、行政の不透明性も対象に入っています。不透明であれば汚職も生まれやすいという考えがあります。
日本の数値が低いのは、行政プロセスの透明性への評価が低いことがマイナスに効いています。日本は一般的な行政官であからさまな金銭授受は少ない国ですから、透明性が改善されれば80点以上でトップ10には入りそうです。
追記:ランキング見ると、電子政府を推進しているエストニアが70点と日本のすぐ次です。最近の取り組みをみると、近いうちにトップ20内、更に上昇となる可能性もありそうです。
追記:伸び、の話ではなく、絶対値に着目しました。汚職があっても伸びている国の存在は承知しています。ただし、二万ドルクラス以上の国で、程度の差こそあれ、汚職が蔓延している国はほとんどありません。マレーシア、毎年50番代で、ASEANで2番目にいいけど、これって驚きだよね。あんなに汚職してるマレーシアで、ASEAN二位。それ以外の国、どんだけ汚職してんだって話。
マレーシアで遊ぶ時は、新しい店はNG。Not well tipped(警察に十分に賄賂が渡されてない)だから、ガサ入れの危険あり