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【齋藤孝インタビュー】正しい決断のために必要な知性を持つには

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  • エネルギーアナリスト/ポスト石油戦略研究所代表

    確かに誰かの著作を5冊くらい読んでると、この人が文字で一般向けに表現したい中身についてはおおよその見当がつく。私も誰かにインタビューをする時はそれくらいはします。

    意志決定をする際に歴史上の誰かをロールモデルにするという発想は、これまで考えたことがありませんでした。歴史上にそこまでいいなと思える人が一人もいないからです・・・。

    最近、「知性」という言葉が氾濫気味ですが(恐らく、トランプやBrexit、安倍政権批判の文脈で再び使われだした「反知性主義」ブームや、佐藤優氏の著作等の影響がありそう)、ますます何を意味するのかわからなくなってきました。

    私は、「正しい」ではなく「良い」意志決定を行うべきだと考えます。

    その際に重要なのは、

    ①何を決める(変える)べきか、
    ②何が気になっているか
    ③後悔しない想定とはなにか
    ④結局自分はどうしたいのか
    ⑤幸せとはなにか

    について考えることです。

    ①については、今行おうとしている「決断」が、果たして問題設定として正しいかどうかという問いです。そもそも自分が決める意味があるのか。他人に委ねた方がよい場合や、自分では如何ともしがたいことを決めようとしている場合すらあります。「変えられるものと変えられないものを見分ける英知・・・」、いわゆる「ニーバーの祈り」ですね。

    ②は、①に先立ってより重要かもしれませんが、自分のなかのどのような「価値」に基いて決断をしようとしているのかをはっきりさせることです。複数ある場合もありますが、優先順位を明らかにすることが重要です。

    ③は、決断する上での状況判断、情報収集、未来予測は、自分が十分に納得いくレベルで行えているかどうかという問題です。過去にさかのぼった時に、他の結論が取り得たと考えることが後悔に繋がります。

    ④は、この決断によって結局自分はなにがしたいのかを改めて問うことです。単に、得られる結果ではないものを求めていることが多分にあります。

    ⑤は、非常に難しいですが、自分自信のリスクテイクの取り方や、他者に影響する決断のあり方、自分が守りたいもの忘れたくないものはなにか、という問題に関わるものです。

    人生は決断の連続ですが、必ずしも決断をしなければならないとは限らず、時として他者や外部の運命に委ねて流されて生きることも重要です。

    というような話しを大学で教えています。


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    「知性のある先達を心に住まわせること」という言葉が非常にすっと入ってきました。私は日清の創業者の安藤百福さんが好きです。「事業を始めるとき成功を語るな、失敗から考えろ。」
    ただ、◯◯月間など作って色々な偉人の言葉をこころにインプットする方法は非常に面白いなと思いました。


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    【インタビューこぼれ話】
    齋藤先生の著書「知性の磨き方」にあった「インターネット上での口論は知性のないこと」という一節から、齋藤先生にこんな質問を投げかけてみました。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ーーインターネットも含めて、話し合いの場では「知性のある人」は、ただ声が大きい人・言い方が上手い人に負けてしまう事もあると思います。そういう場合はどうするべきでしょうか?

    齋藤:確かに、シンポジウムなどでも、そういったことはあります。1分間でコメントをくださいと言われたので、私は1分でまとめたのに、隣の人は5分も6分もコメントしているというような場面はよくあります。その内容も、やはり自分の知性を誇示するようなものが多いですね(笑)

    知性のある人は自分のおかれた場全体のことを考えるため、損をしてしまうこともあります。知性ある人の悲劇といえます。

    でも、長い目で見ると、全体を見て考えている人の方が、受け入れられやすいですよ。TV番組のMCの方や芸人の方を見ても、長くTVに出ているのは、全体の中で自分がどういう動きをしなければいけないか分かっていて、それをコンパクトにまとめられる方ばかりです。知性というのは長い目で見ると評価されていると思うので、自分に知性があると思うなら、自信を持つべきですね。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    知性というのは、長い時間を掛けて培うものであり、長い目で評価されるもの、というのが、齋藤先生の語る知性のあり方です。物事が本当に正しいのかどうかも、多くは長い時間を掛けて判断しなければならないもの。そう考えると、やはり、正しい決断のためには知性は必要不可欠なものなのでしょう。


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