オイシックスと大地が経営統合を選んだ理由
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注目のコメント
有機野菜だから必ずしも安全で美味しいということでもありませんから、アプローチの方法もなかなか難しいものですよね。
今や、定義の幅が広すぎて、作る側と消費する側の有機に対しての価値観にも大きなズレを感じますしね。
私は、思想的なことに偏りすぎて技術的な部分を疎かにした人が作る有機野菜や、偏った有機物の大量施肥により育てられた有機野菜などよりも、上手に施肥管理や農薬管理を行い、知識、技術が隅々まで行き渡っている野菜の方が品質も高く、美味しく、安全性も高いことも多いと思っています。
それでも、私は有機栽培に価値を感じているので有機農業を選択していますが、作る側からしても定義が曖昧な業界だけに、消費する側に有機野菜が定着、浸透していないというのは当然の結果なのだろうと思っています。
※追記
北川さん、渡辺さん、小柳津さん、コメント取り上げていただきありがとうございます。
皆様のような、現場の状況に対して幅広い知識をお持ちの方々からピックアップしていただけるのは、とても光栄なことです♪大地を守る会の藤田社長と、オイシックスの高島社長との縁はかなり長いんですね!
複雑な農作物のトレーサビリティを実現した物流センター、そして、自社配送を持つ、大地を守る会の能力を、宅配便に頼るオイシックスが活用するのは、合理的ですよね。
また、マーケティングに長け、若い利用者を持つオイシックスのスキルと資産を、大地を守る会が活用するのも、合理的です。
藤田社長は、気持ちも若く、柔軟ですから、この経営統合は、良い方向に向かうと思います(^^)日本の気候風土では、有機栽培はあくまでも手段であって、目的ではない。
たとえ、政府が補助金政策を力を入れてやったとしても、久松農園をはじめ、日本の有機栽培農家の多くが、小規模多品目栽培で成り立っている状況を鑑みれば、国土対比率を考えても、アメリカほどの規模に拡大することは難しいだろう。補助金を取るために使う時間や労力に対して、日本で有機栽培を行うことで得られるベネフィットはそれほど大きくない。それは元々労力がかかり、営農コストが大きいからで、結果として、今の米農家のように、補助金がなければ経営が成り立たないという農家を増やしてしまいかねない。昔から有機栽培を行っていたり、固定客がいて、ある程度の規模をもっていたりするというような、しっかりした経営基盤のある有機栽培農家ならまだしも、昨今増えている有機農家には、オイシックスや大地が要求するほどの量をカバーするほどの余力があるかどうか。努力次第で何とかなるほど、有機栽培は甘くない。ちゃんとしたビジネスプランを確立して参入しないと、あっという間に潰れてしまいかねない。
久保寺さんの仰られている通り、各農家で有機栽培に求めるものやそのものの定義、アンチ農薬派、農薬肯定派など、考え方がバラバラ過ぎて、消費者も分散している。ただ「有機野菜が買える」では、もうインパクトとして弱く、価格も高ければ普及はしない。結果として、自分の気に入った農家と直接付き合いをする消費者が増加傾向にあるのも頷ける。今の日本の場合は、農家単体で消費者を獲得していった方が、戦略としては理にかなっていると思う。
加えて、スーパーマーケット白書でも分かるとおり、有機栽培を選択基準とする消費者の割合は非常に低いわけで。
(Takemoto Keisukeさんが仰られていること、まさにその通りで、それが今の消費者の最大の選択基準です。)
二大有機ブランドの統合は、一ビジネスとしては良いのかもしれないが、これで日本の有機栽培農業の底上げになるというのは少々言いすぎだろう。従来からの老若男女のニッチ層を囲い込んでも、果たして更なる新規顧客が獲得できるかどうか。最近グリンピースの発表した統計が、恣意的なデマに近い物であるというのは皆さんご承知の通りだと思われるので、今後の二大ブランドの動きに対する世間の反応に注目。