カジノ収入が激減。「次」が見えないマカオの苦悩
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今回はカジノ都市、マカオについて書いています。お金を賭けるギャンブルという意味では、麻雀も競馬も競輪もパチンコもみんな同じです。ですから、ギャンブル大国になっている日本で、依存うんうんの観点だけでカジノ導入を議論するのは、やはりいささか偽善の香りがします。マカオにも依存症はいますが、そこまで深刻な社会問題にはなっていません。そのあたりはシンガポールもやっているような管理のさじ加減でどうにかなるのかと思います。それよりも、むしろ産業論として成立するかどうかが大事で、カジノ経営学という学問領域があるぐらいです。山の中にポツンと一個カジノを作ったら人が来るかというとそんなことはなく、集積する観光客を期待できる場所じゃないとカジノは成功しません。しかも、集客の変動も大きい。日本のそんな適地があるのかな・・など、マカオの記事を書きながら考えていました。
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https://newspicks.com/user/9434?ref=index珠江デルタ特集の第7回は野嶋記者によるマカオのカジノリポート。日本でカジノ法案が通過するタイミングというタイムリーな取材でした。マカオという特殊な土地の特殊なビジネス。この記事に加えて、高城剛さんの近著もあわせて読むとカジノビジネスの現状と将来を考える良い素材になると思います。
カジノを専門に扱う学問があるのことに驚き。私は今回の取材でマカオは珠海から横切って通過しただけですが、街の雰囲気は歴史的で味がある趣でした。
いよいよ、明日は連載の最終回。中国最大の航空展示会エアショーチャイナを扱います。空からの一路一帯政策の一端に迫りました。中国航空機産業の発展振りには、ただただ驚きました。開催場所の珠海市もとても美しい街でした。
明日までお付き合いいただければ幸いです。
バックナンバーはこちらです。この週末に見逃していた回をお読み頂いたり、じっくりと改めてお読み頂くと、「中国の今」について新しい発見があると思います。
https://newspicks.com/user/9434カジノ売上が失速する中、サンズやウィンといった米国勢に加えて、ギャラクシーやリスボアといった華人勢もそれぞれ数千億円の新規リゾートを計画していて、カニバリが深刻化しそう。カジノ以外のエンタメやショッピングなどをどこまで拡大できるか。