「学歴」という最大の分断 大卒と高卒で違う日本が見えている
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高卒企業研究員が参上しました
出身校聞かれて、工業高校卒です、って言うと大概の方が、一瞬塊ます。その後スルー。
一部の方が何故大学行かなかったのと聞きます。
周りに大学進学者がほとんどいなくて、選択肢にありませんでした。
あと、よくこの会社に入れたね、聞かれます。
全くその通り。奇跡だと思います。
入社後の挨拶で大学卒には負けませんと宣言したものの、後に自分の学の無さに愕然としました。こんなにも違うのかと。
そこからは、もう必死に勉強しました。少しづつ差は埋まりましたが、今でも基本知識では敵いません。
そんな私も学会活動などが認められ、社会人コースで博士後期課程に行ってます。
あと数年で大学院卒です。
尊敬する先輩から博士は研究員の免許証みたいなもんだからと言われ、目指しました。入社時からのゴールか見えてきた。
次のゴールは秘密。
ちなみに息子は大学生です。数字に基づいて大局をまとめます(総務省「労働力調査」)。
2015年末時点で25〜64歳の男性就業者は2,923万人いました。
このうち高卒以下は1,394万人(全体の48%)、大卒/大学院卒は1,113万人(同38%)でした(残り14%は高専等)。
高卒以下の1,394万人の内訳は、自営業者が170万人(高卒以下の就業者全体の12%)、正社員が919万人(同66%)、非正規社員が224万人(同16%)、会社役員が75万人(同5%)です。
大卒/大学院卒1,113万人の内訳は、自営業者が60万人(大卒/大学院卒の就業者全体の5%)、正社員が861万人(同77%)、非正規社員が101万人(同9%)、会社役員が87万人(同8%)。
大卒/大学院卒で正社員または役員として働いている25〜64歳の男性は948万人で、これは同年齢の男性全体(失業者も含めて3,030万人)の31%に過ぎません。
ちなみに、25〜64歳男性の失業者107万人のうち高卒以下が64万人、大卒/大学院卒が30万人。
同じく非就業希望者172万人(=ニート)のうち高卒以下が116万人、大卒/大学院卒が35万人です。
こうして全年齢層のデータを見ると、年長者には高卒以下でも努力して成功した人も多いのだなと感じますが、同じデータを25〜34歳の男性に限って集計すると少し景色が変わります。
25〜34歳男性の就業者634万人のうち高卒以下は254万人で、大卒以上(275万人)が数で上回ります。
高卒以下の就業者254万人のうち、正社員は183万人、非正規社員が49万。ざっくり5人に1人が非正規です。
大卒以上だと275万人のうち正社員232万人、非正規30万人。
若年層の方が学歴による就業状態の格差が広がっています。高専についての記述がないが、母数が少ないからだろうか。大学に行くことが全ての人にとって良い選択肢ではない。その人に合った進学が必要。無理に大学に進学して、高額な貸与奨学金を抱え、出口として就職もままならないでは意味がない。また、これからは卒業しても学び続けられるかどうかが問われる社会となり、それは大卒、高卒も変わらない。