UA栗野氏が説く 「服が売れない今、私たちがすべきこと」
コメント
選択しているユーザー
少なくとも現在のUAのラインナップはあまりに中庸すぎてドゥロワー以外魅力を感じられない。ドゥロワーは面白いが価格が高すぎて馬鹿らしく感じられる。ドゥロワーのスカートに7万円払うならランバンを買った方がいいと判断する顧客もいるのではないだろうか。そもそもUA のターゲットは20代半ばなのだろうが、30代後半から40代の私たちは何を着たら良いのか、UAは指南してくれない。私たちは最後のベビーブーマー世代なのに!私たちの世代が身に纏うにはUAの素材はぺらぺらすぎる。スカートの丈も短すぎる。年々変化する体型を美しく見せてはくれない。経済的余裕も幾分できて少し小技の効いたものが着たいのに、色も地味すぎる。
これはUAに限ったことではない。日本のお洋服は、つまらないのに高すぎる。日本にも優れた若いデザイナーがたくさん育っていることは知っているが、そのデザインのほとんどはエッジが効きすぎて幼稚なことが多く、私たち働く40代がデイリーに着るには違和感がある。かと言って、ハイブランドを揃える余裕はない私たちは、一体どこでお買い物すればいいんだ?だからファッションアディクトな女性たちはネットに頼る他ない。日本のアパレル業界は、自分たちの競争相手がNet-A-PorterやFarfetchだということを本当には理解していないのではないだろうか?10年ほど前、日本にも確かに「パトリシア・フィールド・ショック」のようなものが訪れたはずなのだ。つまり、Sex and the Cityでキャリーが着ていたようなお洋服を日常に着ても良いのだということに、私たち日本女性も気づいたはずなのだ。私たちはキャリーとその友達のファッションに憧れ、大きなコサージュやコスチュームジュエリーに憧れ、マノロに憧れたのだ。しかし私たちの憧れを現実化してくれるショップはついぞ現れなかった。だから私たちはNet-A-Porterやmytheresaのセールを待つ。
私たちは、お洋服が欲しい。だって女子なんだもの。心から欲しくなれるものが、欲しい。ありきたりでなく美しいプリントで肌触りの良い生地のものを。痩せて若々しく見せてくれるものを。高すぎず、気兼ねなく着れるものを。残念ながら、日本のアパレル業界は、この声に応えてはくれていない。
注目のコメント
栗野と話していて思うことは、彼自身がファッションに対して常にのめり込んでいること。
"ファッション"とは"洋服"を指す単語ではなくなってから久しいですが、訪れてくれるお客さまに対してどういった価値観を我々が提供できるのかを今まで以上に真剣に考えなければいけないということだと思います。