「日本の大学のアップル」近畿大学は本当に進化しているのか
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1年を振り返るには丁度いい時期に取材を受けさせていただいた。こうやってみると確かにオモロイことを連発して成し遂げた一年であったと思う。
更に来年は加速してこんな取り組みを連発していきますので、ご注目を。
ひとまず新年には関西地区で1月3日の朝刊でぶっ飛んだ広告を新聞に出しますので、こちらも乞うご期待。多分物議を醸し出すかと思います。近畿大学のブランド戦略は、大学だけではなく地方の中小企業にとっても学ぶことが多い事例です。
ちょうど今読んでいましたが、近大の広報戦略について知るには、この本がオススメです!
「なぜ関西のローカル大学「近大」が、志願者数日本一になったのか」
http://amzn.to/2hV0IML
本から学んだ近大の凄さを3つご紹介。
①プレスリリース量の多さと掲載率の高さ
近畿大学は他校よりも、プレスリリース数、掲載率が高いことで有名。掲載率50.2%は他校と比較すると圧倒的な数字です。
②自前主義
次から次へと仕掛ける広報やマーケティングキャンペーンを、広告代理店に任せるのではなく、自前で広報を行っているとのこと。
③広報に必要な情報をデータベース化
近大コメンテーターガイドという教員の専門分野とコメントできる内容をまとめた冊子がマスコミに配布されているようです。
http://www.kindai.ac.jp/meikan/
年始に近大マグロ食べたくなってきました!大学って凄く特殊な市場です。
①寡占がまったく進んでいない市場
全国の大学生・院生の合計は約285万人。
日本で一番多い学生数の日本大学では約7万人。
最大手でシェア2.5%です。
近畿大学は33,000人くらいなのでシェアが1.2%くらい。
そして同規模の大学が沢山あるような状況です。
②すぐに増産できない。
新しい学部を作ったり、定員を増やすのは文部科学省に物凄く分厚い書類を提出する必要があります。
学生確保の見通し、教員の配置計画、施設の整備計画、教育内容と教員の専門性の整合性など、厳しくチェックされます。
さらに、基本的には全て無借金で計画しなければいけないという規制があります。
大学経営の成果を何で図るか、でやり方は大きく変わってきます。(学生数=売上、研究成果、全体の偏差値など)
①狙う偏差値帯
②狙う地域
③教育と研究のバランス
④教育内容の専門性(国家資格等)
⑤広報(広告)手段
などなど。
制度ガチガチの上で如何に設定した成果を達成するのか。