OPEC減産交渉なお溝深く、実現不透明で原油急落
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そもそもここ数年原油が大きく下げたのは米国のシェールオイルの生産が本格化したからです。トランプ政権になりエネルギー分野の規制緩和は一層進むのでシェールオイルの生産は増加傾向です。またロシアは生産を止めるとパイプラインが凍結するので止められない。OPECはかつてのようなカルテルとしての価格形成力も支配力も持っていません。米国とロシアの生産は減少することはなく、原油は大きく上がれない状態が続きます。基本的に原油価格は40ドルから50ドルの往来相場でしょう。OPECの話は一時的な話題提供で大勢を変えることはできません。
一時的に市場は反応するでしょうが、OPECもシェールの生産までコントロールできないわけですから、減産できてもシェールが増産するし、減産できなくて価格下がったらシェールが減産せざるを得なくなるため、減産の影響力は確実に下がっているといえるでしょう。
OPECに振り回されるエネルギー産業と先進国の構図は長年続いていますね。古くはイランのパーレビ政権崩壊による油田の国有化など、利権が大きいだけに様々な政治的要素が絡み難しいビジネスだと思います。
別の記事にあるとおりトヨタが水素自動車ミライをローンチするように、脱石油に向けたエネルギーが整備される前にアラブ諸国は国益に資する産業モデルを確立していく必要があります。